2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科

回路理論II(Circuit Theory II)[2163]

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2単位
齊藤  進 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
交流回路を複素数を用いて取り扱うことを学び、それを2端子対回路、分布定数回路にも適用し、体系立てた電気回路理論を学ぶ。具体的には次の事柄を目標とする。
(1)複素数の取り扱いに習熟すること。
(2)複素数を用いて、R,L,Cで構成される回路解析ができること。
(3)1端子対回路、2端子対回路の考え方を理解し、具体的問題が解けること。
(4)分布定数回路の基礎を理解すること。

<授業計画及び準備学習>
第一週 [複素数表示]正弦波交流電圧、電流の瞬時値表示から複素数表示への変換
第二週 [複素インピーダンス、複素アドミッタンス]これらの物理的意味と計算
第三週 [ベクトル図とベクトル軌跡] 種々の量のベクトル図の描き方、ベクトル軌跡の求め方
第四週 [電力ベクトル] 電力の複素数表示とその意味
第五週 [相互誘導を含む回路] 相互誘導を含む回路の解析法
第六週 [共振回路] 直列共振と並列共振の解析
第七週 [交流ブリッジ] 各種ブリッジの平衡条件の求め方
第八週 [回路解析における諸定理] 重ね合わせの定理、鳳・テブナンの定理、補償定理、相反定理
第九週 [2端子対回路] Zパラメータ、Yパラメータ、Fパラメータ
第十週 [2端子対回路] 映像パラメータ
第十一週 [分布定数回路] 基礎方程式、特性インピーダンス、伝播定数
第十二週 [分布定数回路] 終端条件による電圧・電流分布、反射と透過
第十三週 [分布定数回路] 有限長線路の等価2端子対回路表示
第十四週 定期試験

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験と授業中に行う試験の結果の平均が60点以上の者に単位を認める

<教科書>
電気学会大学講座「電気回路論 3版改訂」平山 博、大附辰夫(電気学会)

<参考書>
「電気回路」木下真二郎著(共立出版)

<オフィスアワー>
水曜日 13:00〜19:00、金曜日 16:00〜20:00(八王子校舎5号館705号室)

<学生へのメッセージ>
この授業の内容は、電気回路理論Iの内容に比べると難しいと感じるかも知れない。
一度講義を聞いただけでは良く解らなかったら、教科書、参考書の該当するところを何度も読み直すこと。そうすれば、必ず少しずつ解ってくるはずです。根気強く頑張ろう。

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwc1014/

 

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