2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
○化学I(Chemistry I)[5113]
2単位 清野 秀岳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 理工系大学生に必要な化学の基礎知識を身につけることをねらいとする。高校化学程度の基本的な内容をカバーするとともに、より高度な事項も取り上げる。化学とは、あらゆる物質を構成している分子・原子レベルの視点から、自然現象を理解しその原理を応用して役立てようとする学問である。講義を通して、生活を支えている化学の役割、現代社会における問題と化学との関係を理解し、化学の視点からの科学的考え方を身に付けることが目標である。
以下に具体的な達成目標を示す。 1)原子の構造を理解し、そこから化学結合の本質を説明できる。 2)ミクロな分子運動とマクロな物質の性質とを関係付けられる。 3)化学反応に関する簡単な計算ができる。 4)酸・塩基の定義とそれらの反応を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週:化学の起源、物質の分類
第2週:原子の構造とそのモデル 第3週:元素の周期性と電子配置 第4週:化学結合と電子、イオン結合と金属結合 第5週:共有結合と分子 第6週:物質の状態と相平衡、結晶構造 第7週:液体と溶液の性質 第8週:気体の状態方程式 第9週:化学変化と量的関係 第10週:反応速度、反応熱 第11週:化学平衡、質量作用の法則 第12週:酸と塩基、中和反応 第13週:酸・塩基の強弱と緩衝液 第14週:定期試験 毎回、課題を与えるとともに,授業の最後に演習問題を解く。
- <成績評価方法及び水準>
- 原則として定期試験で評価し、演習問題の成績に応じて20点までの加点をする。成績評価は,それらの合計点を100点を越えないように規格化して行う。合計点が59点以下の場合,レポートの提出を課す場合もあり得るが、レポート内容が単位認定相当の場合の評価点は60点となる。
- <教科書>
- 特に指定しない。講義の際に配付する資料と演習問題を用いて授業を行なう。
- <参考書>
- 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」(数研出版)
「化学 基本の考え方を中心に」石倉陽子・石倉久之訳(東京化学同人) 「化学の新世界」日本化学会編(丸善) その他の参考書は講義の際に紹介する。
- <オフィスアワー>
- 金曜日 講義時間の前後 講師室
時間外はE-mailでも受け付ける(seino@iis.u-tokyo.ac.jp)
- <学生へのメッセージ>
- 化学における基本原理はそれほど多くないので、それさえしっかり理解すれば多くのことが分かるようになります。進度が少し速いかもしれませんが、分からないところは講義中、オフィスアワーに気軽に質問して下さい。
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