2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
化学実験(Experiments in Chemistry)[4413]
1単位 渡部 正利 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 一般教養として基礎的な化学の実験を通じ,実験に興味を持たせ,自然現象の観察力を養い,科学的に広い視点から物事を思慮できるような人格の形成を目指す。以下に具体的な達成目標を示す。
1)材料を構成している各元素の分離・確認方法を理解する。 2)酸を定量する簡便で確実な方法を理解する。 3)応用として食酢中の酢酸の割合を求める。 4)無機化合物を合成し、純度を高める方法をマスターする。 5)我々の身近に存在する水を純度よくする方法とその純度評価方法を理解する。
- <授業計画及び準備学習>
実験は個人実験なので,自分の納得できるペースで行なえる。テーマとしては,1)無機陽イオンの定性分析を行い,最終的に未知試料中の無機陽イオンを検出・決定する,2)定量分析として容量分析を行い,最終的に市販食酢中の酢酸成分の定量を行う,3)無機化合物合成として硫酸銅の製造及び再結晶を行う,4)物理化学実験として水の蒸留を行い,その純度を電気電導度法にて決定する。 第1週:実験を行なうにあたっての注意・ガイダンス 第2週:無機陽イオン各個別反応 第3週:第一属陽イオンの分析 第4週:第三属陽イオンの分析 第5週:炎色反応 第6週:上記属の未知試料 第7週:酸の0.1規定アルカリ標準液による定量 第8週:市販食酢中の酢酸成分の定量 第9週:硫酸銅の製造 第10週:上記の再結晶法による精製 第11週:蒸留水の製造 第12週:上記の比抵抗率,屈折率,pH測定 第13週:有機化学実験 ナイロンの合成 第14週:まとめ実験
- <成績評価方法及び水準>
- 化学実験・実習であるから,毎回の出席(50点)とレポート(50点)で評価す。出席していてもレポートの提出がない場合は欠席とみなすので注意すること。
- <教科書>
- 教材はプリントを使用する。
- <オフィスアワー>
- 原則、実験時限の前と後、四号館一階 渡部正利教授室
- <学生へのメッセージ>
- 安全に注意しつつ、実験に興味を持ち、自然現象の観察力を養い、化学実験を通して科学的に広い視点から物事を思慮できるようにしてほしい。立って実験を行うので、健康に留意し実験に臨んでほしい。
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