2009年度工学院大学 第1部情報通信工学科
△くらしと健康の科学(Science for Life and Health)[1234]
2単位 松波 慎介 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 現代のストレス社会を健やかに生きるには人間の生活と不可分のストレスを上手にマネージメントしてゆくことが大切である。そのためにからだとこころの関連からストレスのメカニズムとストレスコーピングの様々な方法について学ぶ。また、「交流分析ーTA」の理論を活用し,自分自身のこころや行動のクセを把握するとともに、対人交流の在り方が健康生活に及ぼす影響について考え,さわやかな交流と健やかなくらしのための自己統御の方法を学ぶ。具体的には以下のことが達成できることを目標とする。
1.ストレスの精神生理メカニズムを背景とするストレスマネジメントの理論・方法を理解し、各自の ストレス状況を調べ、それに応じたストレスコーピングの可能性について説明できる。 2.TA理論を理解し、自己の自我状態、交流パターン、ストローキング、ライフポジションなどについて 自己分析できる。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 授業ガイダンス
本講義の概要、ねらい、授業形態などを紹介し、受講者と履修条件の確認を行う 2. 現代社会とストレス 現代のストレス環境と健康について考える 3. ストレスの生理と心理 心身相関からストレス病(心身症など)に至るメカニズムを探る 4. ストレスのマネージメント ストレスを解消したり,コトロールする方法やその効果について考える 5. リラクゼーションとメディテーション 弛緩訓練法・自律訓練法などの実践方法とその理論的背景を学ぶ 6. 交流分析(TA)とは 分かりやすく,覚えやすく,役に立つ「交流分析」について概観する 7. TA1:こころの構造と機能 「自我状態」の概念を用いてこころの仕組みや働きについて考える 8. TA2:エゴグラムとパーソナリティー 「エゴグラム」を用いて自分や他者のこころのクセや行動のクセを知る 9. TA3:交流パターンとコミュニケーション 「自我状態」を用いて自分や他者の交流パターンを知る 10. TA4:ストロークとディスカウント 成長・成熟・健康に欠かせない「こころの栄養素」について考える 11. TA5:基本的な対人態度:ライフポジション 対人交流の在り方の基となる基本的な4つの対人的構えについて考える 12. TA6:ゲームとスクリプト 無意識に繰り返す非生産的な対人的やりとりと、強迫的に人生のドラマを演出する脚本について 考える。 13. まとめ 「交流分析」および講義全体のまとめと今後の課題の整理 14. 定期試験
* 授業計画については、選択する受講生の人数や習熟の状況に応じて講義項目の順序や進度を変更する ことがある。
- <成績評価方法及び水準>
- 各授業時に提出を求める小レポート等の評価を40%、定期試験(あるいは総合課題レポート)の評価を60%で総合評価し、単位認定相当に達していると判断される最低点を60点とし、100点満点で評価する。
- <教科書>
- なし。なお適宜プリントを配布。
- <参考書>
- 適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎は月・火・水・金,新宿校舎は月・木・土に保健体育科事務室へ連絡して下さい。
- <学生へのメッセージ>
- お互いに気持ちのよい学びの環境をつくるよう心がけましょう。
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