2009年度工学院大学 第1部電気システム工学科
高電圧・プラズマ(High Voltage and Plasma)[5A13]
2単位 池田 正巳 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 電力系統は将来、交流で1000kV、直流で500kV送電時代を迎えようとしている。電力系統におけるキー技術は高電圧プラズマ技術である。本授業では高電圧技術の適用分野である電力系統技術や電力機器の技術的課題を概説する。放電、絶縁破壊現象とその特性、高電圧発生と測定技術の最新技術を豊富なP.Pコンテンツをもとに講義する。
以下に具体的な達成目標を示す。 (1) 電力送電系統において高電圧化の必要性を理解すること (2) 電力送電系統において高電圧技術の解決すべき課題を理解すること (3) 空気、液体、固体の放電理論を理解すること (4) しゃ断器におけるアークプラズマの消弧法を理解すること (5) 交流、直流、インパルス高電圧の発生法と測定法を理解すること
- <授業計画及び準備学習>
- 下記学習項目について、毎回、自習課題と復習項目を提示する。
第1,2回. ガイダンス 電力系統の課題とその解決の鍵になる高電圧プラズマ技術の概要について学ぶ 第3,4回. 高電圧技術に関わる電力送配電系統について学ぶ 第5,6回. 電力系統における高電圧過電圧の発生について学ぶ 第7,8回. 電力系統における高電圧過電圧の抑制について学ぶ 第9回. 電力系統における雷現象について学ぶ 第10回. タウンゼント放電理論とストリーマー放電理論について学ぶ 第11回. 空気と真空のフラッシュオーバ特性について学ぶ 第12回. 液体と固体のフラッシュオーバ特性について学ぶ 第13回. しゃ断器のアークプラズマ現象について学ぶ 第14回. 交流、直流、インパルス高電圧の発生法について学ぶ 第15回. 学習成果の確認(レポート課題作成)
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回の演習問題(70%),期末課題レポート(30%)で評価し、その合算点数を、100点満点に換算し、点数が60点以上を合格点にする。期の途中で、でその時点までの各自の累積点数とクラス全体の分布グラフを公表し、参考に供する。
- <教科書>
- テキスト配布(実費負担)
- <参考書>
- 新版 高電圧工学」 河野照哉著 朝倉書店
「高電圧技術」 岸敬二著 コロナ社
- <オフィスアワー>
- 下記Eメールでコンタクト可能です。メイルのタイトルに「HV、用件、氏名、学籍番号」をつけてください。あて先E-mail:ikeikegogo9612@hotmail.co.jp
- <学生へのメッセージ>
- PCプロジェクタを駆使して、最新技術の図,資料,写真を用いて講義するバーチャル授業です。企業経験談,企業が求める技術者像,業界の近況などを随所に入れます。 参加型の授業を一緒に創生しましょう。
- <備考>
- 実際の設備や現象をDVD,VTR、アニメ、写真、資料で実感してもらえるようなコンテンツを用意している。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|