2009年度工学院大学 第1部電気システム工学科
○電気システム序論(Introduction to Electrical Engineering)[5111]
2単位 高木 亮 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 高校までの学習内容は,学生の一人一人について千差万別であり,工学やその大切な一部である電気工学に関する知識や心構えが十分にあるとはいえない。また,電気システム工学科に入学した諸君の全員が第一希望でこの学科を選んだとも限らない。このような実態・状況を踏まえたこの講義の目的は,まず電気系の学問体系に興味を持って貰い,これからの学習に必要な心構えを示すことである。具体的には,電気システム工学科に入学したメリットを示して電気システム工学科に入学した喜びと自信を持って貰うこと,電気工学を学んだ先人の活動例を示して,未知の領域への柔軟な対応力を持つ意識を育てること,広義の電気系の産業を示して,就職や大学院への進学に備える心構えを持って貰うことなどである。
その上で,電気システム工学科とその姉妹学科である情報通信工学科のカリキュラムの体系を理解し,各自の興味や将来計画に応じた学習計画を個人別に具体的に作成することを通じて,4年間の大学生活を有意義に過ごすことができるような指導と助言を行う。 達成目標は,個人個人の興味と(自分自身で考えている)能力に応じた,無理がなく積極的な学習計画ができ,これを状況の変化に応じて変更する術を身につけることである。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 工学部電気システム工学科に入学して
2. 工学院大学での学習システム 3., 4. 個別時間割の設計演習 I・II 5. 電気工学の体系と電気システム工学科の標準カリキュラム I 6. 電気工学の体系と電気システム工学科の標準カリキュラム II 7. 電気工学の体系と電気システム工学科の標準カリキュラム III 8. 基幹分野としての電気システム工学 9. 電気系の産業と卒業後の進路 10. 大学院電気・電子工学専攻と情報学専攻 11., 12. 電気工学の歴史と人物 I・II 13., 14. 個別時間割の設計演習 III・IV 15. 「定期試験」
- <成績評価方法及び水準>
- 理解度などを知るために随時行う簡単なテストなど (合計で20点),「個別時間割の設計演習」(3., 4., 13., 14.)で作成した個別時間割とその説明書(40点),及び期末試験(40点)の合計で成績を評価する。電気システム序論自体は学問体系の一部ではなく,客観的な到達目標とそれを検証する評価にはなじまないので,各自の問題意識やそれに基づく学習計画をどこまで具体的に考慮し作成したかなどを評価する。出席をせず,計画作成作業に加わらないと単位は取得できないが,「出席点」などは当然のことながら与えないから,自分自身のためにも具体的学習計画作成の作業は熱心に行うことが要求される。
- <教科書>
- なし(不要)。必要に応じてその都度 資料・作業シート等を配付する。ただし、個別時間割の設計演習では、学生便覧など大学から配布された資料が必要になる。
- <オフィスアワー>
- 担当者は新宿が本務地であるため,定期的にオフィスアワーを八王子で確保することはできない。個人的な相談ごとがあれば,授業の前後に問い合わせに来るか、事前に電子メール takagi@cc.kogakuin.ac.jp で相談の日時や場所を約束してほしい。
- <学生へのメッセージ>
- まずは電気システム工学科への入学おめでとう。この学科に入って良かった,と思ってもらうことが第一の目的,不安が少なくなる(本当は無くなると良いのだが)のが第二の目的,もともとしっかりした理由で本学科を選んだ諸君には前途がよりよく見えるようになるのもこの講義の目的です。遅刻しないで良く聴いてください。予習は不要ですが,復習はしっかりやってください。
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