2009年度工学院大学 第1部電気システム工学科

論理学入門(Introduction to Logic)[1316]

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2単位
田村 慶一 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 論理学は一般に正しい思考の法則や形式を研究する学問であるといわれます。本講義では「伝統的形式論理学」を概念論・判断論・推理論の順に学び、さらに伝統的論理学の問題点を検討していくなかで、「論理的に思考する」ということについて考えます。
 概念の論理的な働きを概念の内包と外延として説明できる。命題と推理をその形式に注目して類別できる。推理の妥当性を推理の形式と関連づけて理解し判定できる。以上を最小限の到達目標としてしてください。

<授業計画及び準備学習>
 下記の順にテキストの内容にそって講義中心に授業を進めます。授業では毎回、しめくくりとして小問を出題し回答してもらいます。各回の授業についてテキストの該当箇所とノートを対照させながら復習し、次回の授業に備えてください。「現代的観点からの再検討」以降の講義ではテキストの内容を越えるところがありますので、板書などを手がかりにしっかりノートをとることも必要です。

第1回 論理学とは
第2回 概念:その内包と外延
第3回 定義・区分・分類
第4回 概念の相互関係と分類
第5回 概念論とオブジェクト指向
第6回 命題(判断):真偽と命題形式
第7回 定言命題とオイラーの図式
第8回 直接推理:定言命題の対当関係
第9回 間接推理:定言三段論法
第10回 現代的観点からの再検討
第11回 定言命題の存在的意味
第12回 ヴェンの図式:対当関係の再検討
第13回 ヴェンの図式:定言三段論法の再検討
第14回 例題演習
第15回 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
 毎回の授業に出席すること、授業中の確認チェック問題に回答すること、以上は点数として評価するものではありませんが、成績評価を受けるための前提です。単位の認定は原則として学期末定期試験の成績によるものとし、成績が60点以上の場合に単位を認めます。

<教科書>
 平野耿編『思考の回路−論理学ABC−』(富士書店)

<参考書>
 沢田允茂著『考え方の論理』(講談社学術文庫)
 山下正男著『論理的に考えること』(岩波ジュニア新書)

<オフィスアワー>
 授業終了後に教室または兼任講師室で。

 

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