2009年度工学院大学 第1部 *情報工学科
労働法規(Labor Law)[4E71]
2単位 山本 圭子 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 仕事探しから始まり、就職後の労働条件、退職に至るまでを、労働法規を通してそのルールを学ぶ。近年の就業形態の多様化、労使関係の安定化、景気動向など雇用関係を取り巻く変化に応じて、労働法規どのように発展、修正されてきたのかなどを理解することを達成目標としている。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 「ガイダンス」 労働法規とは何か、その構造を理解する。
第2週 「就職活動と労働法」 就職活動を労働法規の視点から分析する 第3週 「就業規則と職場のルール」 会社ではどのようなルールに基づいて働くのか、労働契約と就業規則について学ぶ。 第4週 「賃金」 賃金、手当、ボーナス、退職金など賃金の支払いに関する法規を学ぶ。 第5週 「労働時間、休憩」 労働時間と休憩、時間外労働と割増賃金などを学ぶ。 第6週 「休日・休暇」 休日、年次有給休暇等を学ぶ 第7週 「労働基本権」 労働基本権の保障と、不当労働行為制度について学ぶ。 第8週 「団体交渉・労働協約」 団体交渉の機能と労働協約の効力について学ぶ。 第9週 「人事異動」 配転・出向・転籍について学ぶ。 第10週 「労働契約の終了」 定年・退職・解雇・雇止めについて学ぶ。 第11週 「多様な就業形態」 パート、派遣など多様な就業形態で働く労働者の保護について考える。 第12週 「男女雇用機会均等法」 職場における男女平等について学ぶ。 第13週 「ワークライフバランス」育児・介護休業法とワークライフバランスの実現を考える。 第14週 期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験(論述式の筆記試験)で最終成績を評価する。60点以上の者に単位を認める。ただし、試験の点数が60点にわずかに満たない場合には、授業内で実施するミニレポート・宿題の得点(1点〜10点)を、定期試験の点数に加算して、60点以上の者には単位を認める。
- <教科書>
- 角田邦重・山田省三編著『労働法解体新書(第2版第5刷)』(法律文化社、2008年)をテキストとする。
- <参考書>
- 菅野和夫『労働法』(弘文堂)のほか、随時、講義のなかで紹介する。
法律学を初めて学ぶ学生は、鴨野幸雄ほか『新・法学レッスン』(成文堂)を一読するとよい。
- <オフィスアワー>
- 授業の開始前、終了後に兼任講師室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 働くことに関するルールのあり方を共に考えていきたい。最新の統計資料、裁判例、立法動向などを紹介しながら、講義を進めて行く。受講生も、労働法に関する報道などに常に注意を向け関心をもって欲しい。配布プリントは後日追加配布はしないので注意。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|