2009年度工学院大学 第1部 *情報工学科

コンピュータビジョン(Computer Vision)[4D22]

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2単位
藤木  淳 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
コンピュータビジョンに関する研究は広範囲にわたっているため、授業では網羅することができない。そこで、本授業では、「2次元画像列からの3次元立体形状の復元」というテーマを中心的に取り上げて解説する。また、必要に応じて、他のテーマについての解説も行う予定である。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1)2次元画像列からの3次元立体形状の復元が簡単ではない理由が理解できる。
(2)カメラモデルを数学的に記述できる。
(3)3枚の正射影画像から3次元形状が復元できる。

<授業計画及び準備学習>
第1週 コンピュータビジョンとは何かを説明し、「画像列からの3次元情報の復元」というテーマのコンピュータビジョンにおける位置付けについて説明する。

第2週〜第4週 カメラとは何か、つまり、3次元空間がどのように2次元に射影されるかについて説明し、射影幾何学の基本的事項及びステレオ画像の原理について説明する。

第5週 透視射影の線型近似射影について説明する。

第6週〜第7週 2枚の線型近似射影画像の間に成り立つエピポーラ幾何学について説明する。

第8週〜第10週 3枚の線型近似射影画像からの3次元立体形状の復元手法について説明する。

第11週 透視射影からの3次元立体形状の復元問題について概観する。

第12週〜 コンピュータビジョンの他のテーマについて解説する(内容未定)。

なお、第12週以降に予定されている他のテーマについての解説は、第2週以降適宜実施する予定である。

<成績評価方法及び水準>
3次元形状復元問題に関してはレポートを3回、他のテーマに関しては感想文を毎回課すこととし、これらの内容によって評価し、60点以上の者に単位を認める。

<オフィスアワー>
質問等は、授業開始前、終了後に兼任講師室にてうけつける。

<学生へのメッセージ>
3次行列の逆行列を求めることができることを要求するので、線型代数の、該当部分を復習しておくこと。

 

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