2009年度工学院大学 第1部 *情報工学科
確率論(Fundamentals of Probability)[3D74]
2単位 高橋 静昭 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 「2つの出来事の間の関係には,独立と従属があるんだ。」
「A君は僕の言うことにはいつも反対して,B君はいつも賛成してくれるんだ。僕とA君の意見は独立で,B君とは従属関係だということだね。」 「それはどちらも従属さ.A君を賛成させたいと思ったら,君は反対の意見を言えばいいんだ。」 「それじゃ僕の意見が通らないかも知れないじゃないか。」 「後で考えが変わったとか,恩を売ってしぶしぶA君の意見に賛成すればいい。」 「じゃ,独立ってどうゆうこと?」 * * * 確率論では不規則な値が発生するメカニズムを学習する。起こりやすさの程度をどのように示したらよいかを理解し,起こりやすさの表現と計算方法を修得することを目標とする.そのため特に,期待値と分散,ベイズの推論,独立と従属,組合せと母関数について理解する.
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 母集団と標本,期待値(宝くじ1枚の値打ちはいくらか)
2. 2変数の確率,分布と分散の比較 3. 平均、分散、共分散のまとめ 4. 重み平均と分散 5. 共分散と相関係数 6. 2変数に関する演習 7. 中間テスト 8. 2項分布 9. 多数の変数の和 10. 確率母関数 11. 連続変数と確率密度 12. 正規分布の形と標準化 13. 中心極限定理 14. 正規分布と中心極限定理応用 15. 確率統計演習問題
- <成績評価方法及び水準>
- たまに出席を取ります。授業には出席した方が、遙かに理解しやすくなります。しかし出席は単位履修の十分条件ではありません。
中間テストと学期末テストを4:6で評価します。60点以上の人に単位を認めます。病気、教育実習その他でテストを欠席する際は、原則として事前に連絡を受けた場合のみ再試験などの配慮をします。
- <教科書>
- 教材はホームページからダウンロードすることが出来ます。
- <オフィスアワー>
- 金曜日16:10〜18:00,12階講師室
Email: takahasi@cc.kogakuin.ac.jp
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ct66093/
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