2009年度工学院大学 第1部 *電子工学科

半導体デバイス工学I(Semiconductor Device Engineering I)[1B21]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
長谷川 文夫 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電子デバイスはIT社会を担う基本素子である。本講義では電子デバイス工学Iに続いて、撮像デバイスに使われているCCD、USB メモリやデジカメのSD cardに使われているフラッシュメモリ、磁気を使ったHDD(Hard Disc Drive), マンマシーンインターフェースである液晶ディスプレイ、およびそこに使われているTFT、通信に使われているHEMTやHBTなどのマイクロ波デバイス、光ファイバー通信用レーザ・ダイオード、発光ダイオード、更に太陽電池の原理、集積回路の概念と構造ついて学ぶ。

<授業計画及び準備学習>
第1週 MOS diode、MOSFETの復習とCMOS
第2週 電荷結合デバイス(CCD)
 Deep Depletion、構造と動作、界面準位と埋め込みチャンネル
第3週 撮像デバイス(イメージセンサー)
 CCDイメージセンサーの作り方と構成、
 CMOSイメージセンサーとの比較
第4週 メモリ:MOSメモリ
 メモリの構成、DRAM, SRAM, ROM, 不揮発性メモリ
第5週 メモリ:磁気記録と光記録
 動作原理、テープレコーダ、HDD、
 CD、DVD(追記型、書き換え可能型)
第6週 通信用マイクロ波デバイスI
 マイクロ波の基礎知識;dB表示、特性インピーダンス、
 インピーダンス整合
第7週 通信用マイクロ波デバイスII
 マイクロ波デバイス、通信用レーザに使われる
 III-V族化合物半導体。
第8週 通信用マイクロ波デバイスIII
 ヘテロ接合を使ったマイクロ波デバイス;
 2次元電子ガスを使ったFET、ヘテロバイポーラトランジスタ
第9週 中間試験と授業
 授業; TFT(Thin Film Transistor)とSOI(Silicon On Insulator)
第10週 ディスプレイ
 ディスプレイの種類;CRT(ブラウン管)、LCD、PDP、有機EL
第11週 LCD(液晶ディスプレイ)
 動作原理、モジュールの構造、液晶とは、分子と光の相互作用
第12週 光デバイスI
 発光遷移と光吸収、発光ダイオード
第13週 光デバイスII
 レーザ・ダイオード、光検出器、太陽電池
第14週 集積回路(IC)の概念と構成
第15週 期末試験

<成績評価方法及び水準>
中間(40%)及び期末テスト(60%)の結果による。試験では教科書、ノートの持ち込み不可。BとC、CとDの境界については、出席点を考慮する。

<教科書>
これらのまとまった教科書はないので、資料を配布する。

<参考書>
「半導体デバイス第2版--基礎理論とプロセス技術--」 S.M.ジー著、南日、川辺、長谷川訳(産業図書;6600円)。

<オフィスアワー>
講義後講師室で。

<学生へのメッセージ>
説明やOHPが分からなければその場で説明を求め、質問すること。質問がない場合は指名してこちらから質問する。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.