2009年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
○物理化学I(Physical Chemistry I)[5108]
2単位 酒井 裕司 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 化学技術者は、物質の製造、使用、回収、再利用、最終処理までを取り扱う。それらのいずれの過程においても、物質がどのような変化をするか知らなければならない。物質は、温度・圧力によって状態を変化し、この状態が物質の性質を決める。このような状態変化に伴う物質の性質を理解することが物理化学の基礎である。
講義の前半では、気体の性質と熱力学の基本となる熱力学第1法則、エンタルピーを学習し、 講義後半では、熱力学第2法則、エントロピー、その他、ヘルムホルツエネルギーやギブスエネルギー、最後には、第1法則と第2法則の結合により理解を深める。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 物理量と単位、気体の性質:復習、導入
第2週 完全気体と分子運動論 第3週 実在気体 第4週 熱力学第1法則の基本的な概念 第5週 膨張の仕事、熱のやり取り 第6週 エンタルピー 第7週 断熱変化、熱化学 第8週 中間試験 第9週 熱力学第2法則 第10週 エントロピー 第11週 いろいろな過程のエントロピー変化、熱力学第3法則 第12週 ヘルムホルツエネルギーとギブスエネルギー 第13週 熱力学第1法則と第2法則の結合 第14週 まとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は定期試験の結果で評価する。中間テスト(40%)と期末テスト(60%)の比重で配点する。成績はS(100〜90点)、A(89〜80点)、B(79〜70点)、C(69〜60点)、F(59〜0点)で評価し、S,A,B,Cを合格とする。
- <教科書>
- 「アトキンス 物理化学(上)第6版」 東京化学同人 P.W.Atkins著 千原秀昭、中村亘男訳
- <オフィスアワー>
- 質問などは、e-mail(sakai@cc.kogakuin.ac.jp)で約束の上であれば、いつでも可。
@八王子キャンパス5号館205
- <学生へのメッセージ>
- 本講義は、今後の学問を学ぶ上での基礎となる分野であるため、しっかりと身につけられるように学習してください。授業中に理解出来なかった部分は、分かるまで復習する習慣をつけるように。
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