2009年度工学院大学 第1部環境エネルギー化学科
△現代の論理学(Modern Logic)[1416]
2単位 田村 慶一 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 論理学は一般に正しい思考の法則や形式を研究する学問であるといわれます。本講義では、現代の「記号論理学」について分析タブローの方法を中心として学び、記号計算を練習しながら、「計算としての論理的思考」ということについて考えます。
命題とその真理値の関連を「真理関数」として説明できる。命題をその真理値の可能性から類別できる。特に命題の恒真性を判定できる。命題の恒真性と関係づけて推論の妥当性を判定できる。以上を最小限の到達目標としてしてください。
- <授業計画及び準備学習>
- 下記の順にテキストの内容にそって講義中心に授業を進めます。授業では毎回、しめくくりとして小問を出題し回答してもらいます。各回の授業についてテキストの該当箇所とノートを対照させながら復習し、次回の授業に備えてください。「論理的結合子の一般的考察」など、講義ではテキストの内容を越えるところもありますので、板書などを手がかりにしっかりノートをとることも必要です。
第1回 記号と計算 第2回 命題論理における命題:要素命題と複合命題 第3回 命題の記号化:論理的結合子の定義 第4回 命題と論理式:論理式の定義 第5回 命題の真理値と真理表 第6回 真理関数と真理関数的命題 第7回 トートロジーと論理法則 第8回 論理的結合子間の定義的関係 第9回 論理的結合子の一般的考察 第10回 命題論理における推論:推論の妥当性と推論形式 第11回 恒真性と妥当性 第12回 推論の妥当性のテスト 第13回 演繹的論証 第14回 例題演習 第15回 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 毎回の授業に出席すること、授業中の確認チェック問題に回答すること、以上は点数として評価するものではありませんが、成績評価を受けるための前提です。単位の認定は原則として学期末定期試験の成績によるものとし、成績が60点以上の場合に単位を認めます。
- <教科書>
- 平野耿編『思考の回路−論理学ABC−』(富士書店)
- <参考書>
- 沢田允茂著『考え方の論理』(講談社学術文庫)
山下正男著『論理的に考えること』(岩波ジュニア新書)
- <オフィスアワー>
- 授業終了後に教室または兼任講師室で。
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