2009年度工学院大学 第1部応用化学科
○数学II(Mathematics II)[3413]
2単位 片野 修一郎 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- (1)積分の理論を理解したうえで、置換積分・部分積分に習熟し、積分計算が自由にできるようにする。(2)Taylor・Mac'Laurin展開の意味を理解し、具体的な計算が出来る。(3)二変数関数の偏微分法を理解し、計算が確実に出来ること。また、簡単な極値の判定が出来ること。前半までは高等学校の復習である。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.定積分の定義と微分積分学の基本定理/不定積分の定義と簡単な場合の計算
2.不定積分の置換積分 3. 不定積分の部分積分、有理関数の積分 4.定積分の各種計算(置換積分、部分積分、部分分数展開) 5.高次導関数、Taylorの定理 6.Maclaurin展開(無限級数の復習を含む) 7.具体的な関数(e^x,sin(x),cos(x),log(x)等)のMaclaurin展開 8.二変数関数の定義と簡単な例。手で曲面の絵を描こう。 9.偏導関数とその計算(1)。 10.偏導関数とその計算(2)。 11.全微分、高次偏導関数、合成関数の偏微分法 12.二変数のTaylorの定理 13. 二変数関数の極値問題(1) 14. 二変数関数の極値問題(2) 15. 学習成果の確認(後期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験で評価するが、授業中にもできる限り演習を行いたい。前に出て演習問題を解いた者や質問に答えた者には平常点を与え、それを合算して基準に達した者を合格とする。積極的に演習に参加してほしい。
- <教科書>
- 前期に同じ。
- <オフィスアワー>
- 講義の前後に八王子校舎1号館講師室で。質問歓迎します。
- <学生へのメッセージ>
- 「問題の解き方を覚えればいい」という姿勢では、数学が本当にわかるようになることはありません。少しでもわからないことがあったら、妥協せずに納得するまで考えること。数学を心の底から「わかった!」と思えるようになるには、プラトンの時代から現在に至るまで、残念ながらこの方法しかありません。わからないことを残さないように。公式の暗記で済まそうと思ったら頭がパンクします。
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