2009年度工学院大学 第1部マテリアル科学科

無機工業化学(Industrial Inorganic Chemistry)[2E19]

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2単位
大倉 利典 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 モノをつくる産業は高度科学技術社会の基盤である。総論としての資源論,エネルギー論,環境論,及び各論としての酸,アルカリ,肥料,そしてセラミックスの工業化学について解説する。
以下に具体的な達成目標を示す。
(1) 最終製品だけでなく,資源から最終品にいたる工程の中間に存在する原料,素材,材料,中間製品もモノとしてとらえられるようにすること。
(2)「製品の組成は固定的であるのに対し,原料形態,製造プロセスの変遷は活発である。」「排出物処理や環境保全技術との結びつきが相互利用的で,非常に強固である。」「プロセスが化学反応としては簡単でかつ短く,それの並列あるいは連鎖で工場が成立している。」「プロセスにおいて,サイクル工程,クローズドシステムが活発に導入されている。」などの特徴を実例をもとに理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1. 化学工業概論
2. 水質,大気と環境
3. 海塩工業
4. ソーダ工業
5. 塩素,塩酸
6. 硫酸
7. アンモニアと硝酸
8. 無機工業薬品と顔料
9. 化学肥料通論
10. 窒素肥料,リン酸肥料,カリ肥料
11. セラミックス工業,原料
12. ガラスと琺瑯
13. 陶磁器とセメント
14. 耐火物と断熱材
15. 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
 定期試験の成績を中心に,授業中に課す演習課題に対して提出された回答結果を10%程度加味して評価し,60点以上の者に単位を認める。

<教科書>
「無機工業化学(第4版)」安藤・佐治著(東京化学同人)

<参考書>
「工学のための無機材料科学」片山,大倉,橋本,山下著(サイエンス社)

<オフィスアワー>
 火曜日 18:00〜18:30

<学生へのメッセージ>
 資源,エネルギー,材料,環境問題といった各視点をもつことが重要です。

 

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