2009年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
セラミックス化学II(Chemistry of Ceramics II)[1D06]
2単位 池上 隆康 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 無機マテリアルは結晶格子が機能素子として働くので、構造が簡単で信頼性の高い機能性材料を製造できる。ナノマテリアルは、一つの結晶格子を一つの素子とした材料である。このことから無機マテリアルはナノマテリアルとして、最も有力な材料の一つであることがわかる。本授業は、無機マテリアルの合成技術開発で必要となる固相反応に関する基礎とセラミックスの性質を応用した色々な材料の基礎を習得する目的で行う。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 セラミックス材料合成に必要な基礎化学と機能性材料の概要
第2週 プロセスの基礎1:結晶相の制御 第3週 プロセスの基礎2:表面と表面自由エネルギー 第4周 プロセスの基礎3:成形とレオロジー 第5週 プロセスの基礎4:点欠陥と拡散 第6週 プロセスの基礎5:拡散現象と焼結理論 第7週 セラミックス材料の基礎1:誘電材料 第8週 セラミックス材料の基礎2:圧電体・焦電体・導電材料・絶縁体 第9週 セラミックス材料の基礎3:半導性・電子伝導・イオン伝導 第10週 セラミックス材料の基礎4:磁性材料 第11週 セラミックス材料の基礎5:光学材料 第12週 セラミックス材料の基礎6:構造材料 第13週 全体をふりかえる 第14週 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 必要に応じて授業中に4回以上の小テストを行う。合計を40点満点で評価する。期末テストの配点を60点満点とし、合計100点で評価する。ただし、この評価よりも期末試験の評価の方が高い場合は、後者で評価する。
- <教科書>
- 応用化学シリーズ「機能性セラミックス化学」掛川一幸他著、朝倉書店
- <オフィスアワー>
- 授業開始前及び終了後,兼任講師室で。
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