| 2009年度工学院大学 第1部マテリアル科学科
 
 □科学倫理(Science Ethics)[5159] 2単位
 瀬戸 昌之 非常勤講師
 
 
 
<授業のねらい及び具体的な達成目標>
   人は社会に支えられ、社会は自然に支えられている。社会や自然環境が劣化している。劣化の原因と現状を理解し、劣化をとめかつ保全することが必要である。劣化をもたらす人間活動の背景に共通の現象がある。この現象は何であろうか。
<授業計画及び準備学習>
  1.[ガイダンス]授業のねらいと具体的な目標を語り、「問うこと」の意味を考える。2.[環境を考える視点]人、社会そして自然環境の関係を考える。
 3.[何が問われているか]広くかつ長期的な視点から考える。
 4.[自然環境のしくみとはたらき]地球、生物圏そして生態系の関係について。
 5.[物質循環]自然は持続可能であったが都市は持続しない原因を考える。
 6.[食料問題]なぜ飢餓が生じるのか。食料不足の実体は何か。
 7.[水循環]洪水の防止と用水の確保について考える。
 8.[水浄化]親水域をどのように造するか。
 9.[エネルギー政策]化石燃料の何が問題か。
 10.[ごみ問題]日本のごみ処理−燃やして埋める−
 11.[ごみ問題]ごみ問題の解決とこれを阻害するもの。
 12.[入会地の悲劇]破壊の背景にある共通の現象を考える。
 13.[持続可能な社会]多様で豊かな社会の条件を考える。
 
<成績評価方法及び水準>
  毎回の講義の後に数行の質問、コメント等を提出してもらい、合計30点とする。これと期末試験70点で評価する。これらの合計60点以上を合格とする。試験問題は1〜3題程度である。知識よりも考え方、自己の主張を問う。ノート、参考書等の持ち込みは不可。したがって、授業をよく聞き、教科書等を熟読して、試験を受けること。
<教科書>
  環境学講義−環境対策の光と影−,瀬戸昌之,岩波(2002)を教科書とする。また,生態系−人間存在を支える生物システム−,瀬戸昌之,有斐閣(1992)を準教科書とする。
<オフィスアワー>
  授業前後
<学生へのメッセージ>
  知識はやがて劣化する。その集積よりも、知識を生む考え方が重要である。そのためには「問うこと」である。
   
 
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