2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
△環境生物工学(Environmental Biotechnology)[4C20]
2単位 海野 肇 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生物機能は、物質生産や環境保全を目的として、いろいろな形のバイオプロセスとして応用されている。酵素や微生物に代表される生体触媒の機能とその発現の原理を理解することで、生物機能を効率的に利用することができる。本講義では、効率的なバイオプロセスを構築するための工学基礎を学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.環境生物工学と生物化学工学
2.バイオプロセスの実際とプロセス構成の特徴 3.生体触媒の特性(2回) 4.微生物培養 5.生物化学工学量論 6.代謝反応の量論 7.酵素反応の速度論(2回) 8.細胞反応の速度論 9.固定化生体触媒とその速度論 10.殺菌と滅菌 11.混合細胞系
- <成績評価方法及び水準>
- 平常成績(出席確認演習)50点、期末試験の成績50点の合計点数が60点以上を合格とする。 なお、止むを得ないと認められる事情がある場合に限り、期末試験のみの成績(100点)で評価を行って60点以上を合格とすることもある。
- <教科書>
- 新版 生物化学工学(海野・中西・白神・丹治) 講談社サイエンティフィク
(講義は教科書に沿って行う)
- <参考書>
- 環境生物工学(海野・松村・藤江・片山・丹治) 講談社サイエンティフィク
- <オフィスアワー>
- 講義終了後
- <学生へのメッセージ>
- バイオプロセスは生体に由来する触媒反応を利用するものであり、基本的には化学触媒反応を利用するプロセスと特段に異なるものではない。常温・常圧で働かせることができる点でバイオプロセスは通常の化学プロセスよりも省エネルギー的といわれる。しかし、これが欠点になることもある。こんな多様性を面白く学び、環境工学への応用のきっかけをつかみたい。
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