2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
高分子材料工学(Highpolymeric Material Engineering)[4A11]
2単位 片寄 照雄 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 高分子材料は、低分子化合物とは異なる巨大な分子量を有する化合物である。その巨大な分子量のために種々の特性、すなわち力学強度、耐熱性等を有するために産業界のさまざまな分野で使用されている。これらの特性発現の理論的な根拠を学習するとともに実際に応用するときの留意点を材料特性だけでなく社会状況を含めて学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.高分子とは:低分子化合物との比較、材料の特徴、応用、歴史
2.高分子合成 3.種類と化学構造(1):熱可塑性ポリマー(汎用ポリマ−、機能性ポリマー)、天然高分子 4.種類と化学構造(2):熱硬化性ポリマー、ポリマーアロイ、複合材料、無機高分子 5.高分子物性(1):力学的性質1(強度、弾性率、線膨張率) 6.高分子物性(2):力学的性質2(化学構造と高次構造) 7.高分子物性(3):耐熱性(ガラス転移温度、融点) 8.高分子物性(4):電気特性(導電性、誘電性) 9.成形加工技術:熱可塑性成形、繊維、フィルム、反応成形 10.知的財産権(特許と商標) 11. 高分子と環境(1):リサイクル 12. 高分子と環境(2):生分解性高分子 13. 高分子と環境(3):難燃規制 14.応用事例の紹介(1):自動車、液晶ディスプレイ、医用高分子 応用事例の紹介(2):エレクトロニクス(半導体、パソコン、携帯電話)
- <成績評価方法及び水準>
- ・中間試験を3回実施。 3回x15点=45点
・期末レポートを実施。 1回x55点=55点 ・満点は45+55=100点で、合格は60点以上とする。
- <教科書>
- ・講義内容の資料をまとめたプリントを授業中に配布
- <参考書>
- ・「改訂高分子化学入門」蒲池幹治著、エヌ・ティ・エス
・「工学技術者の高分子材料入門」小川俊夫著、共立出版 ・「工学のための高分子材料化学」川上浩良著、サイエンス社 ・「基礎高分子科学」高分子学会編、東京化学同人
- <オフィスアワー>
- ・E-mail address: katayose.t@nifty.com
- <学生へのメッセージ>
- ・日常生活において高分子材料に興味を持つとともに、なぜ使用されているのかを考える習慣をつけて欲しい。
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