2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
△比較文化史(Comparative History of Culture)[4459]
2単位 榎本 淳一 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 外国の文化・社会との比較によって日本文化とその背景となる社会の特質について学ぶとともに、過去と現在との対比によりその歴史的な性格についても理解する。多様な世界的・歴史的文化の学習を通じて、多面的な思考力の涵養を目指す。
- <授業計画及び準備学習>
- 第1週 [ガイダンス]授業方針・内容について説明する。課題レポートの書き方を学ぶ。
第2週 [東西の自然観]東洋と西洋の自然に対する考え方の違いとその歴史的背景を学ぶ。 第3週 [飲食文化]飲食文化の違いを生んだ文化の背景について学ぶ。 第4週 [厠とトイレ]排泄物の処理をめぐる東洋と西洋の文化の違いとその背景について学ぶ。 第5週 [東西の犯罪観と刑罰観]東洋と西洋の犯罪や刑罰に対する考え方の違いについて学ぶ。 第6週 [恋愛と生殖]恋愛と生殖は歴史的にどう捉えられてきたかについて学ぶ。 第7週 [葬送と墓]歴史の中の死者の扱い方の多様性から現在の日本社会のあり方を学ぶ。 第8週 [治安の良い国、悪い国]日本の治安の良さを他国との比較から歴史的に考察する。 第9週 [比較人物史]歴史上著名な人物の事績の共通性・相違の意味について学ぶ。 第10週 [昔話の比較]昔話の類話の全世界的存在から、文化の共通性の問題について学ぶ。 第11週 [日本と西欧の「子ども」]日本と西欧の「子ども」の歴史の違いについて学ぶ。 第12週 [比較文明史]異なる文明の共通点と相違点の意味について学ぶ。 第13週 [日本文化とは何か]日本の固有文化とは何かについて通説の再検討を行う。 第14週 [まとめ]授業の総括とレポートの講評を行う。 第15週 [学習成果の確認(試験)]
- <成績評価方法及び水準>
- 授業にきちんと出席することが、まず大前提である。学期末の筆記試験(5割)、課題レポート(5割)に授業中の小テスト(小レポート)を加えて総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。成績評価方法及び水準の詳細については第1回目の授業時に説明するので、必ず出席すること。
- <教科書>
- 使用しない。授業に必要な資料は、プリントで配布する。
- <参考書>
- 『日本人と日本文化』司馬遼太郎・ドナルド=キーン著(中公新書)
『概論 日本歴史』佐々木潤之介他編(吉川弘文館)
- <オフィスアワー>
- 木曜日 16:300〜17:30 八王子校舎1号館311室
- <学生へのメッセージ>
- 自分の「常識」を見直してみましょう。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|