2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科

環境化学工学実験I(Environmental Chemical Engineering Laboratory I)[3365]

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2単位
石川  徹 准教授  
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内田 雅樹 講師  
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飯田  肇 講師  
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酒井 裕司 講師  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 環境化学工学に必要な基礎的実験方法の習得と、基本的な法則、物性値を実験を通して理解してもらう。実験に先立ち、関連する演習問題を解いて、法則や計算方法を理解し測定に入る。また、実験レポートの提出は教員との討論の場とし、実験内容をより深く理解してもらう。

<授業計画及び準備学習>
実験テーマは以下の4テーマとなっている。

実験A:流動層内の流体の流れ
 目的:流動層は液体ー固体、気体ー固体のいずれの反応にも使用でき、さらに、乾燥、廃棄物処理等への応用も可能であり、工業的な応用価値ガ高い装置である。ここでは、流動層の基礎的事項を学習し、流動化状態での粒子や気泡の動きを観察する。

実験B:円管内を流れる流体の圧力損失(流動)
 目的:円管内を流れる流体は、摩擦によってそのエネルギーを失い、その結果、流体の圧力損失の現象となって現れる。ここでは、流体として水(液体)、空気(気体)を使用し、さまざまな形状の流路内に流して流体の圧力損失を測定し、流れの現象を理解する。円管内流れの可視化実験により層流と乱流の特徴を把握する。

実験C:流通式反応器による酢酸エチルの熱分解反応
 目的:工業的にさまざまな反応器が用いられるが、ここでは流通式反応器を用いて、酢酸エチルの熱分解反応を行なう。原料供給量や温度を変えて実験を行い反応率、反応次数、反応速度、活性化エネルギーや頻度因子など反応工学の基礎的事項を学習する。

実験D:二重管式熱交換器による総括伝熱係数の測定
 目的:今日の環境問題を考える時、熱エネルギーの有効利用は重要課題の一つとなっている。ここでは、二重管式熱交換器(伝熱装置)を用いて温水と冷却水間の熱交換を行い、熱収支、総括伝熱係数など熱移動に関する基礎的事項を学習する。

<成績評価方法及び水準>
実験4テーマへの出席を重視し、実験テーマの予習、実験態度(実験への積極的な取り組み)、および作成した実験レポートに対する教員との討論(実験の理解度、結果の考察、レポートの書き方)により評価する。評価方法は各テーマごとに100点満点で採点し、4テーマの平均が60点以上を合格とする。成績評価は学生便覧に記載された基準で行なう。

<教科書>
環境化学工学実験I実験指導書(2009年度版)

<オフィスアワー>
実験に関する質問はその場で済ますことが望ましいが、それ以外にメールも利用してください。
石川  徹 (八王子校舎)E-mail : bt70148@ns.kogakuin.ac.jp
飯田  肇 (八王子校舎)E-mail : iida@cc.kogakuin.ac.jp
内田 雅樹 (八王子校舎)E-mail : m-uchida@cc.kogakuin.ac.jp
酒井 裕司 (八王子校舎)E-mail : sakai@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
環境化学工学実験Iでは、実験および教員とのレポート討論に必ず参加し、討論日から1週間以内にレポートを提出しなければならない。日程的にきついかも知れませんが、諦めずに頑張って下さい。ここで行なう4テーマは、移動現象I(2年後期)、基礎反応速度(2年前期)と関連したテーマとなっており、講義の内容および現象を実験により勉強することが出来ます。

 

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