2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
移動現象演習(Exercises in Transport Phenomena)[2455]
1単位 石川 徹 准教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- この科目は専門必修科目である「移動現象I」の講義内容の理解をより深めてもらうために設置された演習科目です。「移動現象l」では流体の流れ(流動)と熱の移動(伝熱)について主に講義し、現象の理論的背景について理解してもらいます。一方、工学という面から見た場合には実際の場面への応用がとても重要となってきます。したがって、移動現象Iの講義と歩調を合わせ、基礎的事項について計算をともなう演習を行ないます。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 移動現象入門;物理的操作の物質収支に関する演習を行なう。
2. 流動(1)流体の粘性と流動の基本的事項;粘度、動粘度、粘性抵抗に関する演習を行なう。 3. 流動(2)流動における物質収支;様々な流れの流量、流速に関する演習を行なう。 4. 流動(3)円管内の層流、乱流;円管内流れのレイノルズ数、層流の速度分布に関する演習を行なう。 5. 流動(4)乱流速度分布の普遍的表示式;円管内乱流の指数速度分布、対数速度分布に関する演習を行なう。 6. 流動(5)円管内流れの摩擦損失;円管内層流、乱流の摩擦係数、摩擦損失に関する演習を行なう。 7. 流動(6)流体輸送の所要動力;流体輸送に必要な所要動力に関する演習を行なう。 8. 流動(7)流量、流速の測定;流速測定および流量測定に関する演習を行なう。 9. 伝熱(1)平板状固体壁の伝導伝熱;平板状固体壁の熱伝導に関する演習を行なう。 10. 伝熱(2)円筒状固体壁の伝導伝熱;円筒状固体壁の熱伝導に関する演習を行なう。 11. 伝熱(3)対流伝熱;境膜伝熱係数、総括伝熱係数および伝熱抵抗に関する演習を行なう。 12. 伝熱(4)境膜伝熱係数の推算;伝熱係数の推算式を用いて、様々な場合の境膜伝熱係数を求める演習を行なう。 13. 伝熱(5)熱交換器の設計;多管式熱交換器設計に関する演習を行なう。 14. 伝熱(6)放射伝熱、地球温暖化;地球を取りまくエネルギー収支を計算し、放射伝熱と地球温暖化に関する演習を行なう。 15. 「学習成果の確認(試験)」
- <成績評価方法及び水準>
- 出席状況および理解度をチェックするために毎回小テストを行ないます。成績評価は定期試験70%、小テスト30%の割合で総合的に評価し、60点(100点満点)以上を合格とし、学生便覧に記載された基準で成績評価を行なう。定期試験の受験資格は、出席率が75%(3/4)以上であること。この科目は選択科目ですが、必修科目である移動現象1をより理解するために、ぜひ履修して下さい。
- <教科書>
- 移動現象Iの講義で使用する講義テキスト(工学院大学生活協同組合で販売)
- <オフィスアワー>
- 八王子校舎5号館B−102号室が居室になっています。質問・疑問があれば遠慮なく訪ねてきて下さい。質問等はメールでも可能です。石川 徹 E-mail : bt70148@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 移動現象Iの講義に沿って、例題の解答を中心に演習を行ないます。自分でより多くの問題を積極的に解くことにより、実力を付けることが出来ます。
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