2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
統計学I(Statistics I)[1464]
2単位 上山 憲昭 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 統計学の基礎を理解し、実際の場面で遭遇する統計問題を分析できるようにすることが本講義のねらいである.この目的を達成するため以下に示す具体的な目標を設定する.
(1) 標本と母集団の関係を説明し、推測統計の基本的な考え方・役割を理解する. (2) 標本データから計算される平均、分散といった統計値を母集団分布に一般化するにはどのような手続きが必要であるかを理解する. (3) 統計学では、標本データから得られた結果を母集団に適用する場合、ある確からしさの下に確率を用いて、適用している.このため推定には確率の理解が必要となる.実際に使うことが多い代表的な確率分布を紹介し、それらの平均、分散ならびに確率の計算方法を修得する.
(JABEE学習・教育目標) 「環境化学工学プログラム」:(D)◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(d)-(1)◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 統計学の基礎、1次元のデータ
2. 2次元のデータ 3. 確率 4. 確率変数(1) 5. 確率変数(2) 6. 離散型確率分布(1) 7. 離散型確率分布(2) 8. 連続型確率分布(1) 9. 連続型確率分布(2) 10. 多次元の確率分布(1) 11. 多次元の確率分布(2) 12. まとめ(1) 13. まとめ(2)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験で最終成績を評価し,60点以上の者に単位を認めます.
- <教科書>
- 教科書は無し.
- <参考書>
- 1.石村園子:すぐわかる確率・統計、東京図書(2001)2500円.
2.ガットマン:工科系のための統計概論、培風館(1968)2200円. 3.P.G.ホーエル:入門数理統計学、培風館(1968)3400円.
- <オフィスアワー>
- 講義前30分(月曜午後)、講師控室で行います.
- <学生へのメッセージ>
- 統計学は、ある一塊のデータに見出される関係から、それに基づいて無駄のない行動をするための情報(あるいは判断材料)を提供するもので、実社会でも大変強力な数理的な問題解決の手段です.こうした手段を習得するには、講義を聴いて理解するだけでなく、皆さんが自分の手と頭を使って講義中に例題を解いたり、講義の後に演習問題に取り組むことを強く勧めます.
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