2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科

環境化学工学基礎論(Fundamentals in Environmental Chemical Engineering)[1011]

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2単位
五十嵐 哲 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
環境問題を解決するには,その問題が起きる原因やメカニズムを定量的に明らかにしなければならない.地球温暖化を例にあげると,1 kgの化石燃料(石炭、石油、天然ガス)からどれほどの熱量と二酸化炭素が発生するかがわかると,どの燃料が地球温暖化に対する寄与が最も小さく,好ましいかがわかる.そのためには,それぞれの燃料に含まれる元素とその割合(組成),化学反応による物質量の変化(物質収支),化学反応によるエネルギー量の変化(エネルギー収支)などを知る必要がある.これらのことを理解するために,高校の化学IおよびIIで習った「物質の量」,「酸化還元反応」,「気体の性質」を基礎とした事柄を講義する.内容の理解を深めるために,計算を中心とする例題を説明した後に演習問題を解き,また小テストを行なうので,電卓を持参すること.
なお,本授業は再履修学生を対象として集中講義形式で行なう.

<授業計画及び準備学習>
1.序論
2.有効数字,単位と次元
3.濃度の単位−物質の濃度の単位(質量/質量の形,体積/体積とmol/molの形)
4.濃度の単位−溶液の濃度
5.その他の単位(規定度,共通成分の濃度,水の硬度,よく用いられる濃度の単位)
6.理想気体の法則
7.濃度の単位の復習
8.化学物質の収支
9.化学量論係数
10.化学プロセスにおける物質収支−化学反応をともなわないプロセスの物質収支1
11.化学プロセスにおける物質収支−化学反応をともなわないプロセスの物質収支2
12.化学プロセスにおける物質収支−化学反応をともなうプロセスの物質収支
13.化学プロセスの復習
14.総復習
15.学習効果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
試験で60点以上の者に単位を認める.

<教科書>
2008年度に配布したプリントを使用する.

<オフィスアワー>
メールで約束の上,対応可.居室:12号館(総合工学研究棟)2階208室.
E-mail:igarashi@cc.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
高校化学Iの受験参考書で計算力を養ってください.

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1019/

 

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