2009年度工学院大学 第1部環境化学工学科
○基礎物理化学I(Basic Physical Chemistry I)[1010]
2単位 酒井 裕司 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 化学技術者は、物質の製造、使用、回収、再利用、最終処理までを取り扱う。それらのいずれの過程においても、物質がどのような変化をするか知らなければならない。物質は、温度・圧力によって状態を変化し、この状態が物質の性質を決める。このような状態変化に伴う物質の性質を理解することが物理化学の基礎である。講義の前半では、気体の種類によって挙動が異なるが、定数表などを用いて状態を的確に把握・計算できるようになることを目標とする。 講義後半では、熱力学の基本法則(第1法則)について理解してもらい、物理的変化および化学的変化に伴うエンタルピーの計算方法を習得してもらう。物理化学は分子の諸性質を扱う学問であり、気体の性質を通じて、ミクロとマクロの相関について理解を深めてもらいたい。
授業では、教科書の0章、1章、2章までを講義する。1章で、気体の性質についての講義を行い、2章では、基礎物理化学II、物理化学I、II、およびプロセス熱力学の講義の導入として熱力学第1法則、エンタルピーの解説を行う。
- <授業計画及び準備学習>
- 以下の内容について、集中講義を行う。
単位と次元、理想気体について、混合気体:分圧・モル分率、実在気体、圧縮因子、状態図、臨界点、対応状態原理、熱力学第一法則、仕事と熱、熱のやりとり、エンタルピー、熱化学
※授業日程などについては、後日、案内する。
- <成績評価方法及び水準>
- 成績評価は試験の結果で評価し、60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 「アトキンス 物理化学(上)第6版」 東京化学同人 P.W.Atkins著 千原秀昭、中村亘男訳
- <オフィスアワー>
- 質問などは、e-mail(sakai@cc.kogakuin.ac.jp)で約束の上であれば、いつでも可。
@八王子キャンパス5号館205
- <学生へのメッセージ>
- 集中講義を受ける前にこれまでの授業内容、演習問題などを復習をして望むこと。
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