2009年度工学院大学 第1部応用化学科
原子力工学概論(Introduction to Nuclear Engineering)[5B71]
2単位 土江 保男 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 地球規模の「エネルギー安定確保」と「環境」の問題を同時に解決する重要方策の1つとしての「原子力の開発利用(発電利用、放射線利用、水素製造や化石燃料改質などの多様な熱利用)」につき、基本概念、各種原子炉、燃料サイクル、工学システム、安全性、経済性の現状、課題、今後の方向性などにつき解説する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.[講義ガイダンス]、<U>技術と人間</U>内外のエネルギー情勢、2.<U>地球環境</U>エネルギーと地球環境、原子力の行政、必要性、経済性、3.<U>機械要素</U>原子力発電の仕組み、プラント主要機器、4.<U>技術と社会</U>原子力発電の安全性、5.<U>技術と社会</U>原子力発電のトラブル事例、放射線の特徴、影響、利用、6.<U>リサイクル</U>原子燃料サイクル、再処理、プルトニウム利用、7.<U>廃棄物</U>放射性廃棄物の処理・処分、新型炉開発の手順、8.<U>技術の評価</U>原子力開発の問題点、最近の原子力開発の概要、方向性、9.<U>システム設計</U>新型軽水炉(LWR)、10.<U>システム設計</U>新型燃料サイクルと高速増殖炉(FBR)、11.<U>システム設計</U>新型高温ガス炉(HTGR)、12.<U>技術と社会</U>新型高温ガス炉(HTGR)の開発プロジェクト例、13.<U>システム設計</U>原子力水素製造、14.<U>システム設計</U>原子力熱利用(化石燃料改質・合成燃料製造等)、[レポート課題の提示]
- <成績評価方法及び水準>
- 期末レポートの内容で評価(100点満点で60点以上の者に単位を認定)する。
- <教科書>
- 「原子力工学概論」(2009年度、土江保男)(講義の都度、テキストを配布)
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の20分間、講師室(新宿キャンパス12階)で質問等を受付ける。上記以外の時間帯は、下記メールアドレスまで連絡されたい。
yasmic-tsuchie@ap.wakwak.com
- <学生へのメッセージ>
- エネルギーの安定確保と環境の視点から、重要視されつつある原子力(発電、熱、放射線)利用の必要性、システム工学、現状、課題、今後の方向性につき、基礎的、総合的、地球的視点で学んで欲しい。
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