2009年度工学院大学 第1部応用化学科

立体化学(Stereochemistry)[6A04]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
山岸 敬道 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
化合物を三次元的に見る事に慣れ、その上で化合物の立体要因よる化合物の物性や反応性(活性や選択性)への影響を理解することを目指す。
具体的目標
 (1) 化合物を三次元的にイメージできること
 (2) 立体化学の基礎知識の修得
 (3) 化学反応の結果の説明に立体化学の知識を使う

<授業計画及び準備学習>
第1回 緒論 混成軌道と基本的分子構造、化合物の立体的表示法
第2回 結合の回転による立体配座と配座異性体
第3回 立体配座に影響する因子、立体配座と反応性
第4回 立体異性体:鏡像異性体とジアステレオ異性体
第5回 鏡像異性体と対称性、絶対配置表示法
第6回 鏡像異性体と生理活性
第7回 鏡像異性体の光学分割
第8回 立体配置決定法 NMR, ORD, X線構造解析
第9回 動的立体化学1 求核置換反応、脱離反応の立体化学
第10回 動的立体化学2 付加反応、環状付加反応の立体化学
第11回 動的立体化学3 カルボニル基への付加反応の立体化学
第12回 不斉合成反応 鏡像異性体の選択的合成
第13回 不斉合成反応 不斉錯体触媒を用いた鏡像異性体合成
第14回 不斉増幅と不斉の起源
第15回 学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
原則として定期試験で最終成績を評価、授業中に行う演習(4〜5回)の成績も加味。
60点以上の者に単位を認める。

<参考書>
M.J.T.ロビンソン 『立体化学入門 三次元の有機化学」

<オフィスアワー>
授業終了後、兼任講師室で。
E-mail t-yamagishi@w6.dion.ne.jp

<学生へのメッセージ>
有機化学、錯体化学の復習を期待します。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.