2009年度工学院大学 第1部応用化学科
有機反応論(Organic Reaction Mechanism)[5A08]
2単位 宮下 正昭 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- これまでに学んだ「有機化学I、II、III」の中でも特に重要な「立体化学」、「アルデヒドとケトンの反応」および「カルボニル化合物の反応」について復習するとともに、種々の具体的な反応例を取り上げ、それらを電子論と立体配座を用いて論理的に説明し、有機化学の基盤である置換反応、付加反応、脱離反応の本質についてより高度の理解を目指す。
- <授業計画及び準備学習>
- 1回目 シクロヘキサンの立体配座
2、3回目 ハロゲン化アルキルの置換反応および脱離反応の立体化学 4、5回目 アルケンの付加反応および酸化反応の立体化学 6、7回目 ケト-エノール互変異性、アルドール反応、エノラートイオンの反応、について学ぶ。 8、9、10、11回目 カルボニル縮合反応、エステルの縮合反応、Claisen 縮合反応、Dieckmann 環化、Michael 反応、などについて学ぶ。 12回目 マロン酸エステル合成 13回目 アセト酢酸エステル合成 14回目 Diels-Alder 反応 15回目 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 講義の小テストおよび定期試験の結果を総合的に判断して評価する。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- マックマリー有機化学中巻(東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 講義の時に指示する。
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学は化学の中でも重要な基幹化学である。また有機化学は暗記の学問ではなく、数学と同様にその本質を論理的に理解する学問である。いつもなぜだろうと考え、自分自身の有機化学の力で論理的に説明する(あるいはできる)習慣を身につけてほしい。
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