2009年度工学院大学 第1部応用化学科

分子生物学(Molecular Biology)[4C17]

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2単位
水島 純子 特任教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
医学、薬学、工学、農学を含むバイオ諸分野の新しい展望を拓くために不可欠の分子生物学的手法とその根底にある問題発掘および問題解決の論理、分子生物学的思考法について学習する。特に、遺伝子機能の発現とその制御のしくみの基本、および、組換えDNA技術を基礎とする遺伝子構造の解析、遺伝子の単離、改変の基礎を中心に解説する。
【達成目標】(1)RNAおよびタンパク質生合成のしくみを理解する。(2)DNA複製のしくみを理解する。(3)遺伝子発現制御のしくみを理解する。(4)組換えDNA実験手法の基礎を理解する。(5)遺伝子解析および改変技術の基礎を理解する。

<授業計画及び準備学習>
以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
1.細菌とバクテリオファージの分子遺伝学
2.細菌における遺伝情報発現の制御
3.遺伝子研究の手法(1)同位体標識、分子サイズの解析、ハイブリダイゼーション
4.遺伝子研究の手法(2)制限酵素と組換えDNA実験の基礎
5.RNAとタンパク質の生合成(1)基本的過程
6.RNAとタンパク質の生合成(2)真核生物と原核生物の転写・翻訳過程
7.DNAの複製
8.DNAの損傷と修復、遺伝子の変異
9.真核生物における遺伝子発現の制御(1)転写開始とその制御
10.真核生物における遺伝子発現の制御(2)転写後調節
11.真核生物における遺伝子発現の制御(3)エピジェネティックな変化
12.遺伝子クローニングとゲノム構造解析
13.遺伝子改変技術の展開と課題
14.まとめ
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
定期試験で最終成績を評価、60点以上の者に単位を認める。試験の際には自筆ノート、および配付資料の持ち込み可

<教科書>
「遺伝子」(基礎分子生物学シリーズ) 川喜田正夫著(朝倉書店)

<オフィスアワー>
授業前後
E-mail:mizusima@ims.u-tokyo.ac.jp

<学生へのメッセージ>
学習とは本来面白いものです。生命の不思議に魅せられれば、生命を動かしている原理を知りたくなるものです。教科書で事前に予習して授業を聞いていれば、さらに知りたいという意欲が出て、復習にも力が入るでしょう。勉強していてわからないことがあったらどんどん質問しましょう。疑問に思い、調べ、質問する、という過程を大切にして勉強していってください。

 

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