2009年度工学院大学 第1部応用化学科

バイオマスの化学(Biomass Chemistry)[3D04]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
小野 擴邦 教授  
[ 教員業績  JP  EN ]

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
持続的社会確立のために、光合成を基本とするカーボンニュートラルなバイオマス資源(未利用生物資源)を材料からエネルギー源までに段階的に有効利用することは炭酸ガス排出量の削減を進める上で重要であり、その依存度は今後益々高まるものと考えられる。講義では、バイオマスと呼ばれる一連の材料の特徴、現在の使用動向、今後の可能性などについて化学的変換、生物学的変換技術を中心に学習する。
達成目標:1)バイオマスの物理的、化学的特徴を理解する。2)バイオマス変換に利用する化学反応について理解する。3)バイオマス変換に利用する生物工学的原理を理解する。

<授業計画及び準備学習>
1. 地球の炭素循環
2. バイオマス資源量
3. 物質資源およびエネルギー資源としてのバイオマス
4. 植物バイオマスの物理的、化学的特徴
5. 動物バイオマスの物理的化学的特徴
6. 現状のバイオマス利用工業概論1:植物系バイオマス
7. 現状のバイオマス利用工業概論1:動物系バイオマス
8. バイオマス資源のエネルギー変換1:熱化学的変換
9. バイオマス資源のエネルギー変換2:生物化学的変換
10. バイオマスの化学変換1:成分分離
11. バイオマスの化学変換2:各成分の化学原料へ展開
12. バイオマス資源の生物化学的変換:有用材料への展開
13. バイオマス資源利用で検討されている技術
14. まとめ

<成績評価方法及び水準>
原則として、定期試験での最終成績を評価し60点以上のものに単位を認める。ただし、中間理解度チェックなどの成績を加味する場合もある。

<教科書>
講義資料を配付する。

<参考書>
授業中に随時紹介する。

<オフィスアワー>
授業前後(教室):これ以外にも、1日前までにメール予約等があれば調整の上、適時対応する。

<学生へのメッセージ>
現在の化学製品は化石資源を中心に成り立っています。これを生物資源に変換していくにはどうしたらよいのか。皆さんが自身で考えるための参考にして欲しいと思います。

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.