2009年度工学院大学 第1部応用化学科

生物物理化学(Biophysical Chemistry)[3A07]

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2単位
川喜田正夫 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
生命現象の因果関係を分子の間の相互作用として、原子、分子の性質に基づいて理解するために必要な物理化学の基礎を学び、それをいくつかの生体内反応に適用して考察する。
達成目標:1)たんぱく質・核酸の高次構造を支配する物理的要因を理解すること;2)生体高分子の分離、分析法の原理を理解して活用すること;3)生体酸化還元反応、生合成反応のエネルギー的基礎を理解すること

<授業計画及び準備学習>
以下の項目にしたがって講義するが、都合により変更することがある。
I. 生体高分子
 1.生体高分子の構造と非共有結合的相互作用
 2.核酸の高次構造
 3.たんぱく質の高次構造
 4.生体高分子の分離と分析(1)クロマトグラフィー
 5.生体高分子の分離と分析(2)電気泳動、遠心分離
II. 生体内の化学反応
 6.化学熱力学の復習(1)内部エネルギー、エンタルピー、エントロピー、自由エネルギー
 7.化学熱力学の復習(2)化学反応と自由エネルギー変化
 8.開放系と定常状態
 9.酸化還元反応
10.同化と異化
11.エネルギー共役と高エネルギー化合物
12.生体エネルギー変換
13.化学反応と反応速度論 
14.まとめ
15.学習成果の確認(試験)

<成績評価方法及び水準>
定期試験で最終成績を評価、60点以上のものに単位を認める。試験の際には自筆ノート、および配付資料の持ち込み可

<教科書>
使用しない

<参考書>
「生物物理化学:タンパク質の働きを理解するために」朝倉・蒲池・大倉著(化学同人)
「ライフサイエンス 基礎化学」青島均、・右田たい子(化学同人)

<オフィスアワー>
A-2068 授業終了後、E-mailで予約しておくことが望ましい。
E-mail: bt13004@ns.kogakuin.ac.jp

 

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