2009年度工学院大学 第1部応用化学科
細胞生物学(Cell Biology)[1C05]
2単位 小山 文隆 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 生命の主人公はタンパク質です。タンパク質がどのように生まれ、育ち、働き、そして死を迎えるか。細胞の空間的、時間的流れの中で、その一生の流れを追います。そして細胞内がどのような統一性をもって「いのち」の営みを行っているかを勉強します。
- <授業計画及び準備学習>
- I. 細胞という社会を理解する
1. 細胞は最小の共和国 2. 細胞内を知る試み 3. 細胞内コミュニティの構成員
II. タンパク質の一生を細胞内社会で理解する 1. タンパク質の誕生 2. タンパク質の立体構造形成と修飾 3. タンパク質の適材適所配置 4. すべての活動を担うタンパク質 5. タンパク質の死
III. 細胞内の組織連携とタンパク質 1. 代謝系と細胞小器官 2. 細胞内の情報ネットワーク 3. タンパク質の細胞内移動と乗りもの 4. 細胞内の交通網 5. 細胞の死
- <成績評価方法及び水準>
- 1. 成績評価は、記憶すべき事項(50%)と理解度(50%)を調べる期末テストで客観的に行う。60% 以上を合格とする。
2. 資料等の持ち込みは一切不可。 3. 授業の出席は追試の参考にする。 4. なお、追試は2回まで行い単位の認定を行う。
- <教科書>
- はじめて出会う細胞の分子生物学
伊藤 明夫 (著) 出版社: 岩波書店 (2006/08)
- <参考書>
- 分子細胞生物学 第5版
H. ロディッシュ 他(著)石浦 章一 他(翻訳) 出版社: 東京化学同人
- <オフィスアワー>
- 講義に関する質問はどんな些細なことでもかまわないのでまず以下のアドレスにメールをください。
bt13262@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 教養としての細胞生物学(単位の取得)とさらに深く勉強する分子細胞生物学(製薬会社、大学院進学など)があると考えています。教科書でまず教養レベルの細胞生物学を理解しましょう。後者を目指す方はさらに参考書(レベルは修士2年修了以上)を勉強することをお薦めします。各人の将来設計に合わせて勉強してください。
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