2009年度工学院大学 第1部応用化学科
電気化学(Electrochemistry)[1B08]
2単位 小野 幸子 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- ボルタによる電池の発明やファラデーの法則の確立から始まる電気化学は,物理化学をはじめとするさまざまな自然科学の発達の礎となった。電気化学とは電気エネルギーと化学エネルギーの相互変換の学問であり,また物質(材料)の表面あるいは界面で進行するプロセスの科学とも言える。電極反応論から電池の原理までの電気化学の基礎と応用を学ぶ。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.序論:電気化学とは? 定義と発展の歴史,生活の中の電気化学
2.電解質溶液:電子伝導とイオン伝導,輸率,イオンの活量とイオン強度 3.ボルタの電池とダニエル電池,電池と電気分解 4.電池の起電力と電極電位 5.標準電極電位と化学熱力学,ネルンスト式 6.電極界面の構造:電気二重層と拡散層 7.電極反応の速度 8.実用電池の高密度化,マンガン乾電池,アルカリ電池 9.リチウム一次電池,鉛畜電池,ニカド電池,ニッケル水素電池 10.リチウム二次電池,燃料電池 11.太陽電池と光化学電池,光触媒と半導体 12.腐食現象と不動態化,表面プロセスと電気化学 13.講義のまとめ
- <成績評価方法及び水準>
- 授業中に行う小テストは理解度を測る目的で行い,期末テストを重視する。
出席は評価の対象としない。
- <教科書>
- 「エレクトロケミストリー」馬場,山名,岡本,小野著(米田出版)
- <参考書>
- 「電気化学」渡辺正他著著(丸善株式会社)
- <オフィスアワー>
- 新宿 月 16:00−18:00 A-2067
- <学生へのメッセージ>
- 電気化学は,化学を電子の流れの面から見直す学問分野でもあり,また情報社会を支える様々なエネルギーデバイスを学ぶ分野でもあります。是非興味を持って参加してください。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~wwb1027
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|