2009年度工学院大学 第1部応用化学科

高分子合成化学(Synthetic Chemistry of Polymer)[1B07]

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2単位
橋本 和彦 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
有機合成の1分野としての高分子合成の化学と高分子のもつ特性に基づく合成化学を支える理論を学ぶ。具体的の達成目標を以下に示す。(1)天然高分子をモデルに高分子化学が発展してきた経緯を理解すること;(2)高分子合成反応に含まれる各素反応を有機化学的に理解すること;(3)各素反応を支配する速度式・化学平衡などを,物理化学的に解釈できること;(4)資源循環を意識した高分子合成法開発の重要性を理解すること。

<授業計画及び準備学習>
1.講義の全体説明,高分子の概念(歴史,定義,特性)
2.天然高分子をモデルとする高分子合成
3.重縮合(重合機構,反応度,重合度,重合度分布)
4.重付加,付加縮合
5.ラジカル重合(1) ラジカルの反応性,開始剤,重合機構,速度論
6.ラジカル重合(2) モノマー構造と反応性,共重合理論
7.アニオン重合,カチオン重合 (モノマー構造と反応性,フリーイオンとイオン対,リビング重合,重合の立体化学)
8.遷移金属触媒重合
9.開環重合 (環状モノマーの種類と重合機構,重合の速度と熱力学)
10. ブロック共重合,グラフト共重合
11.高分子の化学修飾,架橋反応
12.生分解性高分子(定義,合成経路)
13. 資源循環を意識した高分子合成
14. レポート課題に対する質疑
15. 定期試験

<成績評価方法及び水準>
定期試験での成績を中心に、課題に対して提出されたレポート、および講義中に行う演習課題に対して提出された回答結果をそれぞれ10%程度加味して評価し、60点以上の者に対して単位を認める。

<教科書>
「高分子化学I」中條善樹著(丸善)

<参考書>
「高分子合成化学」遠藤・三田著(化学同人)

<オフィスアワー>
月曜日 12:10-13:00。留守の場合はメールで約束のうえ、対応可。
E-mail: hashimot@cc.kogakuin.ac.jp

<参考ホームページアドレス>
http://www.ns.kogakuin.ac.jp/wwb1014

 

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