2009年度工学院大学 第1部応用化学科
生物学II(General Biology II)[6552]
2単位 鈴木 基文 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 21世紀に入り「健康」と「環境」がクローズアップされている。本授業では、食品・健康・医療・環境と密接に関連させながら、生物学の主要な分野である遺伝、免疫系、内分泌系、神経系、発生、進化および生態系について、細胞や分子レベルで理解できるようにする。また、生命哲学や生命倫理について理解を深める。
達成目標は以下の通りである。(1)遺伝における細胞および分子機構を理解する。(2)個体の発生について細胞および分子レベルで理解する。(3)生体の恒常性(免疫系、内分泌系、神経系)について細胞および分子レベルで理解する。(4)生物と環境との相互関係に基づく生態および進化について理解する。(5)生命科学における生命哲学や生命倫理の重要性について理解する。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. [はじめに] 本授業の概論および食品科学、健康・医療科学、環境科学などとの関連性について学ぶ。
2. [遺伝(1)] 遺伝子の複製および転写について学ぶ。 3. [遺伝(2)] 遺伝子の翻訳について学ぶ。 4. [遺伝(3)] 遺伝子の突然変異と修復機構ついて学ぶ。 5. [遺伝(4)] 遺伝子発現の調節機構について学ぶ。 6. [遺伝(5)] 遺伝子組み換えについて学ぶ。 7. [生体の恒常性(1)] 免疫系に関与する抗体や細胞について学ぶ。 8. [生体の恒常性(2)] 内分泌系の分子細胞学的機構について学ぶ。 9. [生体の恒常性(3)] 神経系の分子細胞学的機構について学ぶ。 10. [発生(1)] 個体発生の分子細胞学的機構について学ぶ。 11. [発生(2)] 分化および再生の分子細胞学的機構について学ぶ。 12. [生態および進化(1)] 生物の系統分類および進化について学ぶ。 13. [生態および進化(2)] 生物と環境との関係について学ぶ。 14. [生命哲学] 生命哲学および生命倫理について学ぶ 15. [定期試験] 試験によって学習成果の確認を行う。
- <成績評価方法及び水準>
- 理解度をみるための中間テスト(1回)(レポート形式で、問題用紙配布後、指定した日に答案を提出する)および定期試験の結果を総合的(原則として中間テスト3:定期試験7の割合)に評価し、60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 「生命科学入門」、東京教学社 (丸山工作、丸山 敬 著)
- <参考書>
- 「視覚でとらえるフォトサイエンス生物図録」鈴木孝仁監修 (数研出版)
「三訂版 新しい生物学」丸山工作著 (培風館) 「生命の化学と分子生物学」林利彦・水野一乗訳 (東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 質問は授業終了後、教室で。
- <学生へのメッセージ>
- 有名な科学者の伝記や科学の啓蒙書をぜひ読んでください。
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