2009年度工学院大学 第1部応用化学科

日本の伝統芸能(Japanese Performing Arts)[4465]

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2単位
吉田 司雄 教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 能、狂言、文楽(人形浄瑠璃)、歌舞伎、古典落語などに実際に触れるきっかけとなるよう、ビデオ教材等を通してその基本的知識を学ぶ。
 本年度は「日本古典における狂気」というテーマのもと、「物狂い」「変身」を描いた作品を主に取り上げる。人が人でなくなる時とはどんな時か。そこから日本社会におけるジェンダーの問題や、日本人が考えてきた「異界」の特質へと目を向けてみたい。日本文化に関する知識を単に増やすだけでなく、自らの思考と感性をとぎすまし、それを書き表す表現力を身につけることを目標としている。

<授業計画及び準備学習>
 1 ガイダンス&基本知識の確認
 2 「伊勢物語」を読む
 3 「隅田川」(謡曲)の世界
 4 「源氏物語」を読む
 5 「葵上」(謡曲)の世界
 6 「道成寺」の系譜
 7 「京鹿子娘道成寺」(歌舞伎舞踊)の魅惑
 8 近松門左衛門・心中物の世界
 9 「心中天網島」と映画
10 「鷺娘」(歌舞伎舞踊)の狂気
11 鶴屋南北・怪談狂言の世界
12 「東海道四谷怪談」と映画
13 「怪談牡丹燈籠」−落語における怪談話
14 笑いと狂気の間
15 学習成果の確認(テスト)

<成績評価方法及び水準>
 授業中の数回にわたる抜き打ち試験、感想文提出、宿題レポート、さらには最終日のテスト等によって総合的に評価し、60点に達した者に単位を認める。最終テストの割合は6割。ただし、出席状況や提出物の評価点が一定の水準に達しない者は、答案を採点対象としない。従って、まず授業にきちんと出席すること。出席状況のよくない学生に、単位修得の可能性はない。かといって授業に出席し課題さえこなせば、必ず単位が取れるわけでもない。相当きびしい授業であることを覚悟すること。

<教科書>
 プリントを随時配布する。

<参考書>
 教場で随時紹介する。
 なお、高校で使った国語便覧を持っていたら用意しておくこと。

<オフィスアワー>
 新宿校舎2772研究室 月12:20〜12:40
 または、授業開始前の教場。
 それ以外は教員に直接たずねること。

<学生へのメッセージ>
 第一回目の授業時に成績評価方法等、具体的に説明するので必ず出席すること。この授業のルールに従って、こちらの指示する座席に着席することなど、幾つかお願いすることがある。なお、授業計画については変更も大いにありうる。

 

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