2009年度工学院大学 第1部応用化学科
○有機化学II(Organic Chemistry II)[2262]
2単位 宮下 正昭 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 有機化学の中でも特に重要な立体化学について学ぶとともに、ハロゲン化アルキル、アルコール、フェノール、エーテル、アルデヒド、ケトンおよびカルボン酸などの構造、性質、反応などについて学習し、これらの化合物特有の性質や反応について理解を深める。
- <授業計画及び準備学習>
- 1回目、2回目、3回目
立体化学と四面体炭素、分子の対掌性、キラリティー、立体表示の順位則、ジアステレオマー、メソ化合物、ラセミ体、などについて学ぶ。
4回目、5回目、6回目 ハロゲン化アルキルの名称、製法、求核置換反応、SN2反応、SN1反応、脱離反応、E2反応、E1反応、などについて学ぶ。
7回目、8回目 アルコール、フェノール、エーテル:アルコール、フェノール、エーテルの命名法、性質、アルコールの合成、反応、フェノールの合成、反応、エーテルの合成と反応、エポキシド、チオール、について学ぶ。
9回目、10回目、11回目、12回目 アルデヒドとケトンの命名法、製法、反応、カルボニル化合物の性質、アルデヒドとケトンの合成、アルデヒドとケトンの求核付加反応、アセタールの生成、Wittig 反応、不飽和アルデヒドおよびケトンに対する共役付加反応、Grignard 試薬の求核付加、などについて学ぶ。
13回目、14回目 カルボン酸とその誘導体:カルボン酸の性質、合成、求核アシル置換反応、カルボン酸の反応、酸ハロゲン化物の化学、酸無水物の化学,エステルの化学、アミドの化学、ニトリルの化学、について学ぶ。
15回目 学習成果の確認(試験)
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験の成績を100点、講義中に課する演習問題やレポート点を20点とし、60点以上のものに対して単位を認める。
- <教科書>
- マクマリー有機化学概説 第6版(東京化学同人)
- <参考書>
- マクマリー有機化(上,中) 第6版(東京化学同人)
- <オフィスアワー>
- 講義の時に指示する。八王子講師室
- <学生へのメッセージ>
- 有機化学は基幹化学なので講義に出席し、しっかり理解することが大切。疑問を持ちながら勉強すれば、より早く理解できる。
- <備考>
- HGS分子構造模型(丸善)を利用すると立体化学が良く理解できるので、購入して勉強するすることが望ましい。
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