地学実験（Experiments in Earth Science）[0002]

＜授業のねらい及び具体的な達成目標＞

理科教員志望者に地学に関する基礎実験を体得させる。そしてどのように指導すれば教育効果が上げられるかを習得する。

＜授業計画及び準備学習＞

１．実験の概要説明
２．＜結晶系・鉱物・硬度＞　結晶模型の作成，水晶などの測角，硬度測定を行う。
３．＜岩石薄片の観察＞　種々の岩石薄片を偏光顕微鏡で観察する。
４．＜岩石鑑定＞　20種の未知検体を岩石標本などを参考にして鑑定する。
５．＜気象＞　種々の気象観測機器を扱い，一部測定も行う。
６．＜天気図作成＞　ラジオ放送を聴きながら天気図を作成する。
７．＜地球の運動＞　フーコー振子を用いて地球の回転周期を測定する。
８．＜黒点観測＞　天体望遠鏡を用いて投影法によって黒点を観測する。また文献の太陽黒点近況の図より太陽の周期を計算する。
９．＜地磁気・地震計＞　3種の機器を用いて地磁気を測定する。地震計の扱い方および震央と震源の求め方。
10．＜万有引力＞　万有引力実験器を用いて万有引力定数を測定する。
11．＜放射能＞　人体に影響のない放射性線源を用いて逆二乗の実験，各種遮へい物質の吸収率の測定などを行う。
12．＜コンピュータ演習＞　各自コンピュータを扱い，関連の演習を行う。
13．＜化石調査＞　国立科学博物館に出向き，各種化石の調査を行う。大型のフーコー振子が設置されているのでこの測定も行う。
14．＜野外探査＞　高尾山琵琶滝コース周辺の地層の走向，傾斜をクリノメーターで測定する。
15．総合討論

＜成績評価方法及び水準＞

レポートで評価し，60点以上の者に単位を認める。

＜教科書＞

実験資料などを配布する。

＜オフィスアワー＞

実験期間中（集中講義）16：30〜17：30

＜学生へのメッセージ＞

集中講義のため毎日実験が続く点と，実験日の翌日にレポート提出となるので，体調を整えておくこと。

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