2009年度工学院大学 第1部機械システム工学科

テクニカルコミュニケーション(TC : Technical Communication)[4D16]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
村田  碩 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
人に技術情報を正確にわかりやすく伝達することは技術者にとって重要なことである。技術情報を伝達する主な手段として、「書く、話す」がある。レポート、卒論、就職試験用小論文等の書き方、口頭発表、就職面接等の仕方の講義、課題を通してわかりやすく情報を伝達するポイントを習得してもらう。毎回、課題を実施し、次回には添削して返却する。
以下に具体的な達成目標を示す。
・どのようにしたら受け手(読み手、聞き手)に情報がわかりやすく伝わるのかを理解すること。
・自分の考えを受け手に伝えようと積極的に書いたり、話したりしようとする気持ちになり実行すること。
・相手からの情報を自分なりに理解し、相互に意見交換が出来るようになること。

(JABEE学習・教育目標)
「機械システム基礎工学プログラム」:(F)コミュニケーション技術の修得:◎

<授業計画及び準備学習>
・各回の授業の終わりに、次回の授業内容を示すので、それに関連する教材書の箇所を予習しておくこと。
第1週[概論]TCとは何か・日本や欧米におけるTCの動向・TCが悪い場合の弊害・小論文の作成等
第2週[方法論1]小論文の解説と書き方等(小論文では何がポイントとなるのか)
第3週[方法論2]わかりやすい構成の仕方(起承転結とは)・小論文の分析等
第4週[方法論3]わかりやすい文章の書き方等(何故、わかりにくいのか、どうすればわかりやすくなるのか)
第5週[方法論4]わかりやすい文章の書き方等(何故、わかりにくいのか、どうすればわかりやすくなるのか)
第6週[方法論5]わかりやすい構成の仕方(パラグラフの論理とは)・誤解をまねかない表現技法等
第7週[方法論6]前半の講義の復習・面接の仕方等
第8週[方法論7]客観的な表現技法・一つの意味にする表現技法等
第9週[方法論8]卒論等の技術文書の書き方(構成、記述技法等)・相手にわかってもらえる話し方等
第10週[方法論9]家電製品等の取扱説明書(マニュアル)の書き方・PL(製造物責任)法等
第11週[演習]シャープペンシル等の製品の操作方法に関して、利用者にとってわかりやすいマニュアルを制作する。(企画)
第12週[演習]シャープペンシル等の製品の操作方法に関して、利用者にとってわかりやすいマニュアルを制作する。(設計)
第13週[演習]シャープペンシル等の製品の操作方法に関して、利用者にとってわかりやすいマニュアルを制作する。(制作)
・制作したマニュアルは添削して定期試験日に返却する。
第14週[まとめ]講義全体のまとめ
第15週[定期試験]

<成績評価方法及び水準>
授業中に毎回実施する課題やマニュアル制作課題などの点数と定期試験での点数を30:70の比重で配点し、総合評価が60点以上を合格点とする。

<教科書>
教材プリント「テクニカルコミュニケーション(TC : Technical Communication)概論・方法論」村田碩著(生協にて頒布)

<オフィスアワー>
木曜日4時限目の授業終了後、新宿キャンパス12階講師室にて。
メールでも可能です。(au23319@ns.kogakuin.ac.jp)

<学生へのメッセージ>
「書く、話す」ことが苦手な人、自信のない人、本講座を通して、わかりやすく情報を伝達するポイントを習得して、苦手意識を少しでも無くしてください。

 

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