2009年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△流体力学(Fluid Mechanics)[2E13]
2単位 廣木 富士男 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 川の流れ、街や森を吹く風、ポンプや送風機による水や空気の輸送など、我々の周りには流れや流体現象、流体を扱うものが随所に見られる。では、流体とはどの様な性質を持ち、それを扱うにはどの様な事柄を理解する必要があるのであろうか?この教科では、流体の基本的な性質とそれを取り扱う基本式を理解し、それを十分に活用できることを目的とする。以下に、具体的な目標を示す。
(1)流体とは何か?その特性値と単位を理解し自由に使えること。(2)水圧、気圧など圧力を理解し、自由に使えること。(3)流速や流量の概念とその計測法を理解し、それを計算できること。(4)ベルヌーイの定理を理解し、それを応用できること。(5)粘性力、慣性力、レイノルズ数の意味を理解すること。(6)連続の式、運動方程式を理解すること。 (JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標)D-1:◎ (JABEE 基本キーワード)流体力学 (JABEE 個別キーワード)流体の物性、静圧と動圧、ベルヌーイの定理、層流と乱流 (前提となる基礎知識と習得後の展開)本科目を履修する前に「数学I」、「同II」、「物理学I」、「同II」、「工業力学演習I」、「同II」を履修しておくこと。また、本科目の内容は「環境熱流体工学」、「環境制御工学」、「航空宇宙工学」などの専門科目だけでなく、卒業論文でも関係する研究が多々ある。
- <授業計画及び準備学習>
- 1)ガイダンス,流体の物性値と単位 演習問題(1)
2)流体の諸性質 演習問題(2) 3)静水圧,パスカルの原理 演習問題(3) 4)各種マノメータの原理 演習問題(4) 5)壁面に作用する力と圧力中心 演習問題(5) 6)浮力と浮揚体の安定,相対的静止 演習問題(6) 7)学習成果の確認(中間試験) 8)連続の式,ベルヌーイの定理 演習問題(7) 9)流速,流量の測定法(ピトー管,オリフィス,ノズルの測定原理) 演習問題(8) 10)エネルギーの授受がある場合のエネルギーの式 演習問題(9) 11)運動量の法則とその応用 演習問題(10) 12)角運動量の法則とその応用 演習問題(11) 13)層流と乱流,レイノルズ数 演習問題(12) 14)管路の圧力損失 演習問題(13) 15)学習成果の確認(期末試験)
- <成績評価方法及び水準>
- (1)中間試験(30%),(2)期末試験(40%),演習問題(30%)の割合で評価し,総合点が60点以上の者を合格とし,上記「機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標」D‐1は達成される.なお、授業を5回以上欠席した者は受講放棄とみなし一切の成績評価をしない.
- <教科書>
- 流体システム工学,菊山功嗣・佐野勝志共著,共立出版
- <参考書>
- 希望に応じ紹介する
- <オフィスアワー>
- 原則として火曜日16時から18時をオフィスアワーとするが、授業終了時に調整をする。
また、メールでも対応する。E-mail at94296@ns.kogakuin.ac.jp
- <学生へのメッセージ>
- 毎週の授業の最後の15分程度を演習時間とし、その日に学んだ事柄に関連した問題を解いてもらうので、授業に遅刻することなく出席し、しっかりと学ぶこと。
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