2009年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△計測工学(Fundamentals of Instrumentation)[4254]
2単位 中茎 隆 講師 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 計測技術の発展と共に,例えば,身近な自動車やロボットの開発も高度なものに進化している。従って,計測技術は,開発等の必須のバックグラウンドとなっている。そこで,測ることの意義と価値について学ぶ。計測をシステム的技術体系として,情報の獲得と操作という視点を養う。また、各種センサの計測原理,分析,データの信頼性について学ぶ。現場での計測計画や実施,得られたデータの評価ができる基礎力を養う。また,人間の感覚,官能評価〜計測の関係を自動車等の例で学ぶ。
<JABEE教育目標> 「機械システム基礎工学プログラム」(D)◎ 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」(D)◎ <JABEEキーワード> 機械システム基礎工学プログラム」<計測,単位と標準,計測システム,データ処理,測定法,センサ > 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」<計測基礎論と基本的な量の測定法,単位と標準,不確かさと精度,信号処理,信号変換/伝送,生体計測,ロボット用センサ>
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 計測とその目的(測ることの意義,メカトロニクス,エレクトロニクス,アクチュエータ)
2. 計測の基礎(単位と標準) 3. 計測の基礎(測定の基本的手法,測定器の校正) 4. 測定誤差 不確かさと精度 測定データの処理 5. 測定データの統計的処理 6. 計測システムとシステム解析(アナログ信号とデジタル信号,フーリエ変換,周波数分析) 7. 信号変換の方式とセンサ(機械式センサ) 8. 信号変換の方式とセンサ(電気電子式センサ) 9. 信号変換の方式とセンサ(流体式センサ) 10. 信号変換の方式とセンサ(光学式センサ) 11. 信号変換の方式とセンサ(ロボット用センサ,自動車用センサ他) 12. 信号処理,信号変換と伝送,計測技術の開発と応用 13. 自動車の車両運動計測技術,ASV(先進安全自動車)における適用例 14. 総合演習 15. 定期試験
- <成績評価方法及び水準>
- 定期試験(80%),宿題(レポート)(20%)の結果の合計で60点以上を合格とする。
- <教科書>
- 前田・木村・押田 共著 「計測工学」 コロナ社
- <オフィスアワー>
- 授業時間のあと対応する。その他の時間であればメールで受け付ける。返事をメールでするか本人に直接するかは適当に判断して対応する。メールアドレスはat13255@ns.kogakuin.ac.jpである。
- <学生へのメッセージ>
- 新しい測定技術は,自動車,ロボットなど現代のハイテク技術を支えている。大多数の計測機器がセンサにより電気信号の形で情報操作の為にコンピュータに導かれる。どのように分析を行い,データの信頼性をどのように確保するのか大切な考え方を養いましょう。
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