2009年度工学院大学 第1部機械システム工学科

プログラミング演習(Seminar in Programming)[3158]

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1単位
大石 久己 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 プログラミング技術の習得をねらいとする演習形式の授業である.使用言語は1学年で学習した汎用プログラミング言語VBAを使用する.1年次に学習した基本事項を踏まえ,実際に機能するプログラムを作成することで,プログラミングの基礎力を養う.以下に具体的な努力目標を示す.
(1). VBAプログラミングの基礎をしっかり習得する.
(2) 実際に機能するプログラムを作ることができる.
(学習・教育目標)
 「機械システム基礎工学プログラム」: (C)◎ 情報処理
(キーワード)
 「機械システム基礎工学プログラム」:コンピュータリテラシー,計算機アーキテクチャー,
                  プログラミング
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に,「情報処理概論及演習」の前期で情報処理に関する基礎的事項をしっかり身につけ,後期のVBAの演習でVBAの使用法とプログラミングの基本を身につけておく必要がある.また,「数学I・II」「数学演習I・II」で微分積分や行列の取り扱いなど数学の基本事項について習得しておくこと.また「線形代数学I」と同時進行であるが,関連する部分が多い.
 また,修得後は,「数値計算法I・II」で工学問題に重要な役割を持つ数値計算法について具体的に学習する事になる.その場合,演習を解くためにはプログラムを組み課題を解くことができるようになっていなければならない.また,「応用プログラミング演習」で他の言語やより高度なプログラミングについて学習し,最終的に卒論においてデータ処理や数値解析を行うことになる.

<授業計画及び準備学習>
1. 授業ガイダンスとプログラミングの基本事項および基本操作の復習,マクロ作成.
2. 便利な機能,コントロール,ワークシートの数値の読み書きと変数
3. 設計とフローチャート
4. 条件判断とプログラムの構造
5. 制御構造.繰り返し文
6. 配列と構造変数.データの並べ替え.
7. 乱数の発生と利用方法
8. 表示方法の改善.VBAとVBの違い
9. オブジェクト指向によるプログラム設計と関数の作成
10. 複雑な条件判断とプログラム構造の動作確認
11. 代表的な工学問題を解くことのできる数値計算プログラムの作成
12. 課題の実行とデバッグ処理
13. 期末試験
14. プログラムの動作確認と修正,改良
15. プログラムの説明書作成と提出.

<成績評価方法及び水準>
期末試験(40%)と提出課題(60%)の合計で60点以上の場合に単位を認める.なお,授業の演習成果や課題の提出がない場合は減点する.具体的な条件については授業ガイダンスで説明する.
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標(C)は,上記の評価基準を満たせば達成される.

<教科書>
「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング」加藤潔著(共立出版)

<参考書>
関連図書は多い,基本事項については同じであるので,自分に合ったものを探すと良い.
ただし,使用するソフトはExcelのVBAであることに注意する.

<オフィスアワー>
授業前後に,講師室(1号館361号室)にいる.ただし,2限に基礎演習の授業がある場合は,2限後の昼休み.これ以外でも,メールで質問概要を連絡の上,対応可.E-mail:at21650@ns.kogakuin.ac.jp.

<学生へのメッセージ>
 例題を入力するだけでなく,プログラムの流れと命令の意味を理解するよう努めてもらいたい.そして,例題のプログラムをいろいろと変更し,同様なプログラムを実際に作って遊んでほしい.自分でプログラムを作ってみると多くのエラーが発生する.演習の時間はその解決のために多くの時間を割きたい.それらのエラーの経験が諸君達のプログラミングの力を飛躍的に伸ばすことになるだろう.予め課題に取り組み,問題点を明らかにして授業に臨むようにしてもらいたい.すぐに使用する機会は少ないが,卒論では大いに役立つ.それまで,自分で課題を見つけ楽しむと良い.

 

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