2009年度工学院大学 第1部機械システム工学科
△化学I(Chemistry I)[2259]
2単位 杉田 和之 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 化学の基本的な原理と概念について基礎的なことを身に付けてもらうことを目的とします。高校までの化学とは違って、全てを丸暗記することは要求しません。本講義では、高校で化学を履修しなかった学生にも理解できる内容から開始し、各自の専門分野や卒業後の社会生活に役立つ内容(環境対策自動車、容器のリサイクル など)を取り上げるので、化学に対する知的好奇心を持って講義に臨んで下さい。
(JABEE機械システム基礎工学プログラムの学習・教育目標)C−1:◎ (JABEE 基本キーワード)生物・化学系 (JABEE 個別キーワード)化学 (前提となる基礎知識と修得後の展開)本科目を履修する前に「化学実験」を履修しておくとよい。本科目の内容は、「化学II」を理解するために必要である。 また、本科目で化学の基本的素養を習得することは、今後の専門科目の履修ばかりでなく工学全分野で有用である。
- <授業計画及び準備学習>
- 1.講義の予備知識−基本的な用語・単位・有効数字
2.化学の歴史−原子・分子の発見 3〜6.原子構造−量子論の概要、周期律 6〜7.イオン化傾向、酸化還元と化学電池 8.環境対策自動車の現状、中間試験 9〜11.分子構造−化学結合はどのように形成されるか 12.高分子材料と包装材料 13〜14.物質の状態−分子集合体の性質 15.[学習成果の確認]期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験70%と中間試験30%の得点によって、総合的に評価し、60点以上の者に単位を認める。(これに中間の課題レポートの得点を加点する場合もある。)期末および中間試験と中間レポートを出題する週以外の毎週、講義中に行う演習(ミニレポート)の成績は、主として出欠と習熟度チェックに活用する。
「機械システム基礎工学プログラム」の学習・教育目標C−1は、上記の基準を満たせば、達成される。
※ミニレポートを満足に書けない学生や 2/3通以上提出してない学生は、総合点が60点に達しない場合が多いので、授業の理解とレポート作成に困難を感じたら、学習支援センターで実施している基礎講座の受講を推奨する。基礎講座では、この授業に連動する基礎的内容を詳しく説明している。 中間試験を受験しなかった者、中間の課題レポートを期限までに提出しなかった者、および2/3以上出席(すなわち、ミニレポートを提出)しなかった者に対しては、追試を考慮しない。
- <教科書>
- 「化学−物質・エネルギ−・環境」浅野努他共著(学術図書出版社)
- <参考書>
- 「視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録」数研出版編集部編(数研出版)
「絵とき化学入門」藤谷正一他共著(オ−ム社) 「理科年表」国立天文台編(丸善株式会社)
- <オフィスアワー>
- 火曜日 12:30-14:30 講師室
- <学生へのメッセージ>
- 教科書に沿って講義を行うが、プリント配布によって一部を補充する。講義中に演習を行うので、電卓(対数・指数変換のあるもの)を講義には常時持参して下さい。
期末試験は記憶力よりも、理解力・思考力・応用能力を総合的に試験するために、資料は持ち込み可とするが、どこでどんなことを学習したかのアウトラインは頭に入れておくこと。「第X週か第Y週かに講義で教わった」と記憶の隅に残っているのと、聞いたことも読んだこともないのとは、将来必要な時に必要な情報を入手する段階で大違いである。
このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved. |
|