2009年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース
△日本経済論(Japanese Economy)[4D10]
2単位 石井 穣 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 昨年からの世界的不況は、企業の社会的責任や雇用法制のあり方など、日本経済に伏在する諸問題を浮き彫りにした。いまこそ、日本の経済政策がこれまでどこを向いてなされてきたのか、問い直すべき時であるといえよう。この講義では、戦後日本の経済政策を振り返るとともに、その背後に存在してきた経済構造について考えることにしたい。本講義の内容が、今後の日本経済が進むべき方向性について、考えるきっかけを与えることになれば幸いである。
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ガイダンス
2. 戦後改革 3. 傾斜生産方式とドッジライン 4. 外為法と個別産業育成 5. 貿易・為替の自由化と資本自由化 6. 企業集団と中小企業政策 7. 財政出動と地域・農業政策 8. 田中積極財政と狂乱物価 9. 臨調と行革審 10. 金融自由化と土地開発 11. プラザ合意とバブル 12. 橋本6大改革と小泉改革
- <成績評価方法及び水準>
- 期末試験を実施し、60点以上の者に単位を認める。言うまでもないが、期末試験は毎回授業に出席していることを前提に行われる。節目ごとに小テストを実施し、その結果が最終評価に加点される。
- <教科書>
- 特に指定しない。
- <参考書>
- 授業中に適宜紹介する。
- <オフィスアワー>
- 講義終了後の教室、もしくは講師控え室にて。
- <学生へのメッセージ>
- 今日ほど、これからの日本経済はどうあるべきか、ということを論じた記事やニュースを目にすることはない。これから先、社会に出て行く皆さんにとっても、これは大きな関心事かもしれない。この問題を積極的に考えてゆくには、これまで日本の経済政策が何を志向してきたのか、まずきちんと把握することが望ましいといえよう。ちなみに本講義は、理論的であるよりは、むしろ歴史的である。そのことをふまえて受講してほしい。
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