2009年度工学院大学 第1部機械工学科 メカノデザインコース

電気工学II(Electrical Engineering II)[1C03]

試験情報を見る] [授業を振り返ってのコメント(学内限定)

2単位
仲神 芳武 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 電気工学IIでは、電気工学Iの基礎理論にひき続き、電子回路、電気計測について学ぶとともに、電気工学の関連技術ではあるが機械システム必須のメカトロニクスの要素技術の概要と電気工学の応用としての電気機器等について説明し、理解を深めさせる。
 以下に具体的な達成目標を示す。
1)なぜ電子回路が必要か、どのような回路があるのか、その動作原理を理解し必要に応じて使用できるようにする。2)計測器の動作原理及びその使用方法を理解し、的確に使用できるようにする。3)電気エネルギーと機械エネルギーとの変換について理解を深める。
(JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)◎,(D)○ 
 「機械システム基礎工学プログラム」:(C)◎
(JABEEキーワード)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:エレクトロニクス 
 「機械システム基礎工学プログラム」:電磁気学、アナログ・ディジタル回路、アクチュエータ、センサ
(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に、電気工学I「電気理論」を履修、習得する必要がある。本科目習得後は、「電子機械工学」関連技術の基礎知識の習得を行うことができる。

<授業計画及び準備学習>
第1週.電子工学と電子回路の全般について説明をし、さらに個々の機能回路(整流回路、増幅
    回路)について学ぶ。

第2週.電子回路の中の発振回路、変調回路及び復調回路について学ぶ。

第3週.オペアンプの基本機能とその応用回路、およびディジタル回路の基礎について学ぶ。

第4週.電気諸量のうち基本的な電圧・電流・電力の測定及びインピーダンスの測定法について
    学ぶ。

第5週.高周波の電圧・電流・電力の測定、ディジタル計測器、波形の観測と記録について
    理解を深め必要に応じて使用できるようにする。

第6週.電気応用計測。測定対象現象により、どのようなセンサがあるのか、そのセンサを
    如何に使い、どのように構成すればよいかについて理解を深める。

第7週.主な制御用センサと、その利用する物理的効果ついて理解を深める。

第8週.電磁誘導とアクチュエータへの応用。電気サーボモータの原理と特性について学ぶ。

第9週.モータ駆動制御システムの有効性について理解を深める。

第10週.先進アクチュエータの種類とその動作原理および特性について理解を深める。

第11週.メカトロニクスを利用した生産システムについて、その主な種類と動作形態の概要を学ぶ。

第12週.電力用機器。発電機、変圧器の動作原理と特性について理解を深める。

第13週.電気応用。照明の動作原理と特性について理解を深める。

第14週.電熱の動作原理と特性について理解を深める。

<成績評価方法及び水準>
 基礎力ならびに応用力がついたかどうかを、原則として定期試験によって成績を評価し、60点以上の者に単位を認める。
ただし、試験の点数が50点以上60点未満の者で、演習および宿題の内容が十分である認められる場合は、レポート提出を認め、レポート内容が単位認定相当と判断される場合には最終成績を60点とする。

<教科書>
「電気・電子工学概論」 押本 愛之助・岡崎 彰夫 共著(森北出版)

<参考書>
「電気理論」 池田 哲夫著 (森北出版)
「エース 電気工学基礎論」 河野 照哉著(朝倉書店)
「メカトロニクス入門」 竹田 晴見著(昭晃堂)

<オフィスアワー>
月曜日 14:40〜15:30

 

このページの著作権は学校法人工学院大学が有しています。
Copyright(c)2009 Kogakuin University. All Rights Reserved.