2009年度工学院大学 第1部機械工学科

材料基礎工学(Introduction to Materials Science)[6151]

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2単位
佐藤 貞雄 准教授  
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大野  隆 准教授  
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最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
構造物は多種多様の材料を加工した部品によって構成され、それらの設計製作においては最適材料の選択,加工方法及び新規素材の開発能力が要求される.そこで材料工学における導入科目の一つとして金属材料、高分子材料(プラスチック)及びセラミックスを中心に材料の構造及び組織、性能と特性及び機能などの材料工学分野における基礎的な専門知識を修得する.
具体的な達成目標は:
1)材料を構成する元素、すなわち原子や分子構造について学習する.
2)材料の性質及び機能性と原子や分子構造との関わりについて習得する.
3)複合材料の機能性の付与及び発現について理解する.
4)設計時に要求される最適材料の選択能力を身につける.
5)2,3年次で履修する材料工学分野の授業科目に繋がる基礎的専門知識を習得する.

<授業計画及び準備学習>
1)金属の特色とその結合方式,金属の結晶構造と特性
2)金属の変態と合金の構造
3)金属の結晶中に存在する各種の欠陥とその役割
4)平衡状態図の基礎(1)
5)平衡状態図の基礎(2)
6)鋼の平衡状態図と組織
7)金属の強化方法とその機構,セラミックスの特徴及び金属との相違
8)原油の精製と高分子材料の原料
9)高分子の重合と化学構造
10)高分子材料の物理的性質
11)高分子の分子構造と物性
12)プラスチック、エラストマー及びゴムの性質
13)複合材料(含ナノコンポジット)
14)相溶性と非相溶性ポリマーアロイ

<成績評価方法及び水準>
成績は期末試験80%、授業中に行う達成度試験20%の合計60点以上を合格とする.身近な材料(例えば、鉄合金、アルミ合金、銅合金 ステンレス、セラミックス、プラスチックなど) の判別が出来ることと材料の大よその性質を予測出来ること.

<教科書>
佐藤、大野共著:「材料基礎工学」を生協で求め、授業に備えて下さい

<参考書>
特に指定しない.

<オフィスアワー>
佐藤:八王子校舎(12-103号室)の来室は随時可、ただし、次により在室日時を確認して下さい
   内線3518、TEL(直通)0426-28-4459、e-mail:at76030@ns.kogakuin.ac.jp
大野:18:00〜19:00 八王子校舎、8‐301号室
   内線3500、TEL(直通)0426-28-4179、e-mail:at72047@ns.kogakuin.ac.jp

<学生へのメッセージ>
材料工学を始めて学ぶ皆さんに材料の構成元素から性質・機能に至るまでを平易に解説し、2,3年次で金属材料工学、先端材料工学、高分子材料工学及び材料加工学、材料強度学を学ぶ上で有用な専門的基礎知識を習得して欲しい.

 

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