2009年度工学院大学 第1部機械工学科

ベクトル解析(Vector Analysis)[5152]

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2単位
浦田 哲哉 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
 一直線上の運動ではなく,2次元あるいは3次元空間内の運動を扱う場合,その運動を記述するには,その位置をあらわすベクトルとその微分が必要になる。ベクトル解析は,このような基本的な運動を記述するのに必要なだけではなく,力学,流体力学,電磁気学など様々な分野で頻繁に用いられ,それらの学習には必要不可欠な道具である。
 本授業では,ベクトル解析の基礎理論を学び,簡単な応用例を通して理解を深める.以下に具体的な達成目標を示す.

(1) ベクトルの加法,ベクトルの積,ベクトルの微分積分演算を理解し,活用できること
(2) 曲線,曲面の性質および基本演算を理解し,応用できること
(3) スカラーの勾配,ベクトルの発散および回転を理解し,応用できること
(4) 線積分,面積分を理解し,応用できること

(JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(D)◎

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目を履修する前に,「数学I・II」,「線形代数学I」などを習得しておく必要がある.本科目を修得すると,多くの力学系専門科目が理解しやすくなる.

<授業計画及び準備学習>
1.[ガイダンス]スカラーとベクトル,ベクトルの加減
2.[基礎演算]スカラー積,ベクトル積
3.[基礎演算]ベクトルの3重積
4.[基礎演算]ベクトルの微分
5.[曲線]接線,法線 など
6.[曲線]曲率,従法線,ねじれ率 など
7.[曲面]曲面の表現,面積,法線 など
8.[微分演算]スカラーの勾配
9.[微分演算]ベクトルの発散
10.[微分演算]ベクトルの回転
11.[積分演算]線積分
12.[積分演算]面積分
13.[積分演算]ガウスの発散定理
14.[積分演算]ストークスの定理
15.定期試験

<成績評価方法及び水準>
 原則として中間試験・定期試験で最終成績を評価し,60点以上の者に単位を認める.なお,具体的な条件については授業のガイダンスで説明する.

<教科書>
講義ノートによる.

<参考書>
 「ベクトル解析」戸田盛和著(岩波書店)

<オフィスアワー>
 金曜日 授業終了後 (講師室にて)

<学生へのメッセージ>
 ベクトルを活用できると各種力学を理解しやすくなるので,予習・復習によって基本演算を身に付けて欲しい.

<備考>
学生の理解度に合わせて,内容を変更する場合がある.

 

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