2009年度工学院大学 第1部機械工学科
○物理学II(Physics II)[3557]
2単位 加藤 潔 教授 [ 教員業績 JP EN ]
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 工学部における学習の土台の1つとして,物理学の基礎を学ぶ。物理学IIでは熱力学と電磁気学を扱う。
このクラスは再履修クラスであるので,演習問題の解説などを通して理解の不十分であったところを補強するように配慮した進行となる。講義の最後に毎回小テストを実施する。 以下の項目を習得することを目標とする。 (1)熱力学に現れる物理量(絶対温度、物質量、比熱、内部エネルギー、エントロピー等)の意味を理解すること。 (2)理想気体の状態方程式を利用して、気体の状態変化が扱えること。 (3)熱力学の第1、第2法則の意味を理解し、具体的な系に適用できること。 (4)電磁気学に現れる物理量(電荷,電流,電場,電位,場のエネルギー,等)意味と相互の関係を理解すること。 (5)マクスウェルの方程式を構成する4つの法則の意味を積分形で理解し,簡単な系に対してそれを適用して分析する方法を理解すること。 (6)電磁波の概念とその諸性質を理解すること。 (JABEE学習・教育目標) 「国際工学プログラム」 (C)基礎工学・専門工学知識の習得:◎ JABEE基準1の(1)の知識・能力:(c)(d)の(1):◎
- <授業計画及び準備学習>
- 1. 熱力学(1)。序論。物質量と絶対温度。
2. 熱力学(2)。気体の状態方程式。 3. 熱力学(3)。熱力学第1法則。気体の状態変化(定積,定圧)。気体の比熱。 4. 熱力学(4)。気体の状態変化(等温,断熱)。 5. 熱力学(5)。気体の状態変化の応用。 6. 熱力学(6)。熱力学第2法則。熱機関。効率。 7. 熱力学(7)。エントロピー。 8. 中間試験 9. 電磁気学(1)。クーロンの法則。電場。 10. 電磁気学(2)。ガウスの法則。電位。 11. 電磁気学(3)。コンデンサー。電気容量。電場のエネルギー。 12. 電磁気学(4)。磁場。アンペールの法則。ビオサバールの法則。 13. 電磁気学(5)。ファラデーの法則。電磁誘導。 14. 電磁気学(6)。マクスウェルの方程式と電磁波。 15. 期末試験
- <成績評価方法及び水準>
- 中間試験と期末試験の合計が75点,講義の最後に実施する小テストが25点である。
両者の合計を評価点とし,合計点が60点以上の者に単位を認める。
- <教科書>
- 特に指定はしないが,以前に履修したクラスで使用したテキストを持参すること。
- <オフィスアワー>
- 火曜4時限(八王子校舎1号館2階の物理実験準備室)
- <学生へのメッセージ>
- 再履修クラスを受講する資格があるか,履修の手引き等で確認し,必ず初回の講義に参加して,物理学教室所定の履修整理票を提出すること。
担当者ホームページ(http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/)に講義や試験などに関する連絡や指示を提示する。また,オフィスアワー以外の担当者への質疑や面談の予約も電子メールで行なうこと。
- <参考ホームページアドレス>
- http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft82039/
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