2009年度工学院大学 第1部機械工学科
○機械製図B(Machine Drawing B)[3357]
1単位 関谷 重彦 非常勤講師
- <授業のねらい及び具体的な達成目標>
- 図学の知識を基に,機械設計法についての基礎知識や考え方を整理,習得したうえで,機械技術者として必須のJIS機械製図法とその規則,第三角法等について学習する.図面を書き,読み,対象物をイメージできる基礎力を身につける.具体的な達成目標を以下に示す
(1) 機械設計法の基礎知識や考え方の整理と習得 (2) CAD基本操作および課題製図作図に必要な知識や考え方の習得 (3) 械製図法と規則の習得 (4) 第三角法や展開図法の学習
(JABEE学習・教育目標) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:(C)○,(D)◎
(JABEEキーワード) 「機械工学エネルギー・デザインプログラム」:機械設計,製図法と規則,展開図法、CAD
(前提となる基礎知識と習得後の展開) 本科目を履修する前に,「機械製図法」を履修,習得することが望ましい.本科目習得後は,「機械製図A」により手書き製図の学習を,「設計学」によりデザイン能力の習得を行うことができる
- <授業計画及び準備学習>
- 1. ガイダンス
2. 課題製図作図に必要な知識や考え方およびCAD基本操作の習得 (ア)JIS機械製図法とその規則,投影法,第三角法,展開図法等についての解説および復習 (イ)製品加工・作製のための工作・加工機械等の解説 (ウ)汎用CADソフト(AutoCAD 2008)の基本操作の解説 3. CAD操作演習課題「パッキング押え」の製図 (ア)CAD応用操作の解説 (イ)パッキング押えの図面化への検討 (ウ)幾何公差、表面粗さ、製図記号、材料記号、工程記号などについての解説 (エ)パッキング押えの製図演習 4. 第一課題「ボルト・ナット」の製図 (ア)ねじの基礎および製図におけるねじの描き方と読み方の学習 (イ)ボルト・ナットの観察とスケッチ (ウ)ボルト・ナットの図面化への検討 (エ)「ボルト・ナット」の製図演習 5. 第二課題「豆ジャッキ」の製図 (ア)ジャッキの基礎の学習 (イ)豆ジャッキの図面化への検討 (ウ)製図記号、特殊加工などについての学習 (エ)「豆ジャッキ」の製図演習
- <成績評価方法及び水準>
- 成績は、1)検図における教員との情報伝達等のコミュニケーション力(25%)
2)期末試験(25%) 3)作成図面(50%)により判定する これらは「機械工学エネルギー・デザインプログラム」の学習・教育目標(C)および(D)にそれぞれ対応する 総合評点が60点以上を合格点とする
- <教科書>
- 「JISにもとづく標準機械製図集」北郷 薫監修・大柳 康・蓮見善久共著(理工学社)
「情報処理の基礎と演習(理工系コンピュータリテラシー)」 赤木徹也・荒 實・石井千春・岩崎裕二・加藤 潔・茅野 昭・立野昌義・田中淳弥・飛松 敬二郎・藤田 勉・安原治機 共著(共立出版)
- <参考書>
- 必要な資料はプリントを配布
- <オフィスアワー>
- 授業終了後.または、個別に相談してください
- <学生へのメッセージ>
- 製図は機械設計、加工等における意志伝達の重要な手段である。本授業においては、機械製図の基礎と汎用CADソフトの操作法を習得するとともに、機械製図Aにおいて手書き製図による製図を学ぶことにより、機械製図法を習得することができる
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