2009年度工学院大学 第1部機械工学科

情報処理概論及演習(Fundamental Information Processing and Exercise)[5206]

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3単位
浦田 哲哉 非常勤講師

最終更新日 : 2011/02/16

<授業のねらい及び具体的な達成目標>
情報処理に関する基礎的な事項を講義と演習で学ぶ.前期はコンピュータの歴史やハードウェアとソフトウェアの概論,アプリケーションソフトウェアによる日本語とデータの扱い方およびコンピュータ通信等を学ぶ。後期はVisual Basic言語(VB)によるプログラミングを学ぶ。併せて,情報の正しい取扱い及び情報倫理について学ぶ。
 具体的な達成目標は,計算機利用の基礎および情報倫理の習得である。併せて,プログラミングの基礎の習得を目指す。

(JABEE学習・教育目標)
 「機械工学エネルギ・デザインプログラム」:(B)○ (C) ○ (D)◎

(JABEEキーワード)
 「機械工学エネルギ・デザインプログラム」:
計算機利用の基礎プログラム言語数値計算ネットワークCAD,CAM,CAE

(前提となる基礎知識と習得後の展開)
 本科目は、計算機利用の基礎を学ぶ科目であり、大学レベルの特に前提となる基礎知識は必要としない。本科目の修得後は,「プログラム演習」、「応用プログラム演習」などのより専門的な科目を履修することができる.

<授業計画及び準備学習>
前期--------------------
計算機利用の基礎
1. 本科目のガイダンスとコンピュータのハードウェア及びソフトウェアの基本構成の説明,キーボード及びマウスの操作法と周辺機器の使い方の演習
(コンピュータと周辺機器などのハードウェア,ソフトウェアの役割がわかること,キー入力,マウス操作ができること。)
2. Windowsシステムにおけるファイル操作法
(ドライブの意味を理解し,ファイルの移動ができること。)

ネットワーク
3. パソコンによる電子メールの演習
(電子メールを送受信し,内容を確認できること。)
4. パソコンによる電子メールの演習
(ネチケット、ネットワーク社会における情報の重要性について解説する。)
5. HTML記述によるホームページの作成
(ホームページを作成する手順を理解すること。)

6. 日本語ワードプロセッサーとしてMicrosoft Wordを使用した文書の作成と編集の演習
(文章の体裁を整え,印刷ができること。)
7. 前回の続き。
8. 表計算ソフトウェアとしてMicrosoft Excelを使用した数値データ処理法の演習
(データの編集ができ,そのグラフを作成できること。)
9. 前回の続き。
10. プレゼンテーション用ソフトウェアとしてMicrosoft Power Pointを使用した発表資料の作成
(グラフや文章を貼り付けて,プレゼンテーション用の資料が作成できること。)

CAD,CAM.CAE
11. CADとしてAutoCAD LT 2000を使用した製図の演習
(操作法に関する基礎の学習。)
12. CADとしてAutoCAD LT 2000を使用した製図の演習
(CADの初歩を体験すること。)

計算機利用の基礎
13. TeXに関する基礎演習

情報倫理
14. 情報倫理を学ぶ

15. 期末試験

後期------------------
プログラム言語
16. プログラムの第一歩として,VBを体験する。さらに、四則演算のプログラムを作る。
(プログラムの役割を理解し,VBを体験すること。二つの数値の和,差,積,商を計算するプログラムを作成できること。)
17. 変数の使い方と繰り返し命令を学ぶ。
(変数の宣言と繰り返し文を理解すること。)
18. 条件により実行順序を変える条件判断について学ぶ。
(2つの条件判断を使用できること。)
19. 繰り返し制御と条件分岐の制御のためのいろいろな構造文を学ぶ。
(繰り返しと条件判断を使ったプログラムの計算手順を理解すること。)
20. 関数や手続きについて学ぶ。
(関数の意味やその計算手順を理解すること。)
21. 手続きが自分自身を呼ぶ再帰的呼び出しを学ぶ。
(再帰的呼び出しの意味を理解すること。)
22. 配列型データ,テキストデータの取り扱いを学ぶ。
(配列の意味を理解すること。)
23. エクセルのワークシートとのデータ交換について学ぶ。
(エクセルのワークシートとのデータ交換ができること。数値演算関数を使用できること。)
24. 文字列型データの取り扱いを学ぶ。
(コンピュータシステム上での文字の取り扱いについて理解すること。)

数値計算
25. モンテカルロ法による円周率算出の数値シミュレーションを学ぶ。
(乱数を使った簡単な数値シミュレーションを理解すること。)
26. 5次以上の方程式の解を求める数値計算を演習する。
(Newton-Raphson法を使ってプログラムを作成できること。)
27. 定積分の数値計算を演習する。
(台形公式を使ってプログラムを作成できること。)

シミュレーション
28. 微分方程式の解を求める数値計算を演習する。
(オイラー法を使ってプログラムを作成できること。)
29. 自由課題のもと,プログラミング。
(自ら,簡単なプログラムが作成できること。)

30. 期末試験

<成績評価方法及び水準>
前期および後期の授業中に課される毎時間の課題の点数に,機械系学科共通で2回の定期試験(前期:情報処理全般の基礎及び情報倫理より出題、後期:プログラミングに関する出題)の点数を総合して成績評価を行う。総合評価点60点以上を合格とする。おおむね、試験を6、授業中に行う課題を4の割合で評価する。

<教科書>
(前期)「情報処理の基礎と演習」田中久弥,飛松敬二郎,加藤潔/他 著(共立出版)
(後期)「Excel環境におけるVisual Basicプログラミング <第2版>」加藤潔 著(共立出版)

<参考書>
特に定めない。
 

<オフィスアワー>
授業開始前,1号館講師室にて

<学生へのメッセージ>
情報処理は機械工学だけでなく,生活全般にまで広く浸透しています.情報工学の基礎を学ぶことにより,情報化社会に対する基礎知識とマナーを身に付けて下さい.情報処理の基礎を学ぶことが,これからの他の科目を学ぶ上で重要であり,卒論に着手するまでにしっかりと基礎を学んでください.

 

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